鉛筆画をメインに描いているKeigo Nです。絵描き歴約20年で色々な人物画を描いてきました。
肌の質感を表現する為には・・・
まずは私が描いた平均的な女性の描き方をご覧下さい。
今回は上の動画でも私が意識した「肌の質感を表現する為の簡単な4つのポイント」についてお伝えしていこうと思います。
簡単なポイントです。
主に初心者の人へ向けて、知っておくと必ず役に立つポイントだと思いますので、サラッとでも以下文章、読んでみて下さい。
3分程で読めるようまとめてみましたので。最後に「鉛筆人物画の画力を上げたい!!」と考えている人にとってかなり役立つプレゼントもありますので、
是非最後まで読んで頂けると嬉しいです。それでは開始します!
目次
肌の質感を表現するポイント1 「鉛筆の削り方を意識する」
きれいな「肌」を表現するには、鉛筆の芯先が「とがっていて、芯が長めの状態」がベストです。
そして「鉛筆を寝かせて繊細に描いていく」ということです。
芯先が丸まっている状態で「肌」を描くとうまく鉛筆の成分が紙の目に入っていかない為、
「粒々」のような白い余白ができた肌になってしまいます。(個人的にはその質感も嫌いではないのですが・・・。)
従って「肌」を繊細に描く時は必ず鉛筆の先をとがらせ、鉛筆を寝かせた状態で、慎重に色を乗せていくということです。
さらに言うと私の経験上、ピンと針のようにとがった状態よりも「ほんの少しだけ丸みがついた状態」が肌を描く時はベストだと考えます。
まさに上の画像ぐらいの状態です。その方がなめらかな肌を描けます。
芯先を上の画像ぐらいの状態にするには電動鉛筆削りで削ると再現できますね。ちなみに私が使っている電動鉛筆削りは下のものです。
この電動鉛筆削りは「削りすぎ防止機能」が付いているので、ピンピンに尖った状態より少し手前の状態でストップをかけてくれるのです。
さらに芯先を長めに削ってくれるので肌を描くには最適なアイテムです。
肌の質感を表現する ポイント2「鉛筆の持ち方を意識する」
次に鉛筆の持ち方ですが、
例えば、デッサンをやる時の鉛筆の持ち方は、人先指と親指の間で鉛筆が縦になるようにして持つやり方を教わった人が多いと思いますが、
その持ち方は一旦忘れて大丈夫です。その持ち方で「リアルで繊細な表現」をするのはどう考えても難しいです。
絶対無理とは言いませんが、多くの人はやりずらいと思うはずです。
ですので、持ち方としては普通に持ち、鉛筆をやや長めにして、寝かせてやさしく手を動かしていくということです。
手の動かし方は、なるべく手首だけを動かしていくようなイメージを持つと自然なタッチを表現できます。
その辺りはこちらの記事を是非参考にしてみて下さい。
肌の質感を表現する ポイント3「線と線の間を空けずに描く」
鉛筆画や色鉛筆画は、絵の具系の画材と違って「1本1本の線」を何本もひくことで形を表現していくものです。
なのでその線と線の間隔を空けずに描いていくことができれば、自然な「面」が出来上がることになります。
機織り機で糸を1本1本寄せて一枚の布を作るのと同じようなイメージですね。
その為には、丸みがあるところはその通りに手を動かしていく練習を積むことが最も上達への近道となります。
肌の質感を表現する ポイント4「描いたらぼかす」
次は描いた部分を最適な道具でぼかしていくということです。
詳しい話はこちらの記事で解説しています。
どんなにやさしいタッチで表現しても、ぼかさなければ鉛筆の線が浮き出たままになってしまいます。
ぼかす時は、狭い部分はさっぴつや綿棒で、広い部分は指や指に巻き付けたティッシュでぼかしていきます。
ここはかなり大切なところです、「広さに応じてぼかす道具を変える」ということです。
頬やおでこのような広い面を綿棒やさっぴつで何度もぼかしてしまうと不自然な筋が残ってしまうだけなので、
広い面は指に巻き付けたティッシュ等でぼかすようにしましょう。
肌の質感を表現する「まとめ」
以上の4点を意識するだけでもだいぶ表現が変わってくるはずです。
私は「リアルな顔」を描くにはアウトラインはサラッとトレースすることをお勧めしています。
トレースのやり方はこちらです。
トレースに抵抗があるという人も一度トレースをして、正確なアウトラインありきで描いてみて下さい。
アウトラインが正確なので「質感の表現」だけに集中ができるようになります。
【ご報告!!】
少し前に「鉛筆人物画 基礎講座」という初級者さんから中級者さんぐらいを対象にした無料講座を開設しました。
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