初めまして!! パステル画家のKeigoです。ちょろっと作品を載せておきます。

 

 

 

 

パステル画に限らず、絵の描き始めの段階で、「モチベーションが上がらない・・・」、「手が進まない・・・」、「何を描いたらいいのかわからない・・・」といったスランプに陥ることが誰でもあると思います。私も度々ありますね。

 

 

こういった時の為に、主にパステル画の初級者さんに向けて「パステル画を描く時にモチベーションを上げる4つの方法!」についてお話していこうと思います。

 

 

即実践できる超簡単なコツみたいなものになりますので、是非気楽に取り入れてみて下さい!! それでは開始していきます!

 

 

 

パステル画を描く時にモチベーションを上げる4つの方法!
1.「過去のお気に入り作品を見直す」

 

私もよくやる方法です。

 

過去の自分の作品で気に入っている作品を引っ張りだしてきて下さい。そしてそれらの作品を眺めながら、なぜそれらの絵を自分が気に入っているのかを改めて考えてみて下さい。

 

そうすると、

 

そもそもあなたはどういう絵が好きか

どんな表現が好きか

どんな描き出しをするとテンションが上がるか

 

ということを思い出せるようになってきます。すぐに思い出せなくてもじっくり細部まで過去作品を見返してみて下さい。

 

 

自然と本来の混じりっけのない「描きたい絵の方向性」というのがじんわり頭の中にでてくるようになります。そのイメージをしっかりつかむことができれば、絵の停滞を打開する大きなヒントになってくれるはずです。

 

「絵の描き始めでモチベーションが上がらない・・・」という時は本来の自分の絵のスタイルを見失っている時が多いです。そういった意味でも過去作品を眺め、改めて「理想の絵」というものの道筋をさだめてやると、スムーズに手が動くきっかけになるはずです。

 

 

 

パステル画を描く時にモチベーションを上げる4つの方法!
2.「とりあえず”紙”を変えてみる」

【おうとつのある紙】

 

【表面が砂状になったサンドタイプの紙】

 

【表面がサラサラした紙】

 

上の画像の通り、私個人としてはパステル画には3種類のタイプの紙が適していると考えています。

 

まず、一番”パステル画”らしい絵が描けるのが、表面がデコボコしたおうとつのある紙ですよね。パステル画を描くのには王道中の王道と言ってもいい紙だと思います。おそらく初級者さんはこの紙から参入している人が多いと思いますが、

 

スランプに陥った時は、あえて紙を変えてみるという選択も面白いと思います。「表面がサラサラした紙」ならコットンで粉を伸ばす技法も楽しめたりします。

 

 

パステルという画材は土台である「紙」が変わることで大きく勝手が変わってくる画材です。人によっては新しい発見があったり、良い意味で画風が大きく変わったりすることも考えられるので、スランプかな・・と言う時は気軽な気持ちで紙を変えてみるのも大いにアリだと思います。

 

 

パステル画を描く時にモチベーションを上げる4つの方法!
3.「トレースでとっかかりを見つける」

 

 

私はリアル寄りのパステル画家なので、本当によくトレースは使いますが、人によっては「トレースは抵抗がある・・」、「そもそも自分はトレースを使うような画風じゃない・・」と言う場合もあるかと思いますが、

 

 

とりあえず初めのとっかかりだけでも、写真のコピーをトレースして初めてみるのはどうでしょうか?

 

 

例えば風景画でも、必ずメインとなるモチーフがあると思うのですが、そのメインモチーフだけでもトレースから始めてみるとまた違ったスタートやその後の展開が待っているかもしれません。

 

まあ要は一旦肩の力を抜いていつもとは違う感覚で制作に取り掛かってみましょうということですね。手を動かすことでしか絵は始まらないので、そういった意味では根本的な前進には繋がります。

 

ちなみにトレースのやり方はこちらの記事でまとめています。

 

 

パステル画を描く時にモチベーションを上げる4つの方法!
4.「良い絵を描こうという気持ちを捨てる」

 

 

このコツはある意味、番外編で「精神論」みたいなものになりますが、私もよく原点に帰りたい時はこの考えを呼び起こすようにしています。

 

私の周りにいる絵描き友達の話を聞いていても思うのですが、絵描きは完璧主義者が非常に多いです。自分に厳しい傾向にあります。

 

それ故に絶対前作を超えた絵を描かなければならないと意気込んで作品毎に高いハードルを自らにかしてしまい、うまく描こう、うまく描こうとという気持ちが強くなり、肩に力が入り自分で自分の世界を狭めてしてしまっている人が非常に多いのではないかと思います。

 

そして視野が狭くなればなるほどアイデアが出ず気持ちばかりが焦ってしまい、やがてはスランプに陥ってしまうという結果になってしまいます。

 

そうなるぐらいなら初めから「今回は箸休め的な作品でいいや、次回に納得のいく絵を描けば良いのだ」と割り切ってしまえば鉛筆を持つ手も少し気楽に動かせるようになるはずです。

 

 

 

・・・いきなりですが笑

 

 

出展:https://gqjapan.jp/culture/column/20171124/mark-zuckerberg-facebook-last-believer

 

 

FaceBook創業者のマーク・ザッカーバーグ氏の言葉で

 

完璧を目指すよりも、まずは終わらせろ

 

という名言があります。

 

絵も時に共通して言えることではないでしょうか。完璧を求めすぎて考えて考えてスランプに陥ってしまうぐらいならまずは、「今回は7割の作品でいいや」と一旦割り切って現状を受け入れてしまいましょう。

 

そして、受け入れたことにより次の10割の快進作を生み出せるようになるはずです。絵を長く描き続ける為には努力ばかりではなく時には柔軟性も必要になります。

 

むしろ柔軟性を制した者が長く絵を描き続けられるのだと個人的には思います。それに肩に力を入れて描いた絵よりも、気楽に描いた絵の方が周りの評価が明らかに高かった・・・なんてこともよくあることです。

 

 

パステル画を描く時にモチベーションを上げる4つの方法!
「まとめ:作業興奮について」

 

人間の心のメカニズムの一つに「作業興奮」というものがあります。

 

作業興奮とは?
何らかの作業をする時に最初の入り口さえうまくくぐりぬければ、その後はリズムに乗りながら集中して作業を行うことができるようになる一種の心理現象のことです。

 

例えば部屋の掃除なんかがソレに当てはまりますね。部屋の掃除もやり始めは面倒でも、頑張って続けていれば徐々にはかどってきて掃除が楽しくなってくる、あの感覚のことです。

 

 

絵に置き換えてみても、一旦リズムに乗ることさえできれば、その後は手がスラスラ動き効率よく絵を描き進めることができたなんて経験が誰でもあると思います。

 

なので「いかにスムーズに作業興奮へと移行させることができるか」ということが大切になってくると思いますので、今回お伝えした内容にプラス、あたなだけの「作業興奮」への入り口を是非色々探ってみて下さい。