主にソフトパステルとパステル色鉛筆でリアル系の絵を描いている画家のKeigoです。

 

 

 

 

当記事ではパステル画の初級者さんに向けて、パステル画を描く前の大切な「準備」や「マインド」について詳しくお話していこうと思います。

 

ちなみに実際の「パステル画の描き方」については、以下の記事も参考にしてみて下さい。

 

 

私もいつの間にか絵描き歴20年以上となってしまいましたが・・絵を長く描いていて感じるのは、「描く以外の”準備”や”マインド”面が本当に大切だな」ということですね。絵描き歴が長くなればなるほど痛感します。

 

 

確かにテクニックを上げるためには実際の描写に勝るものはありませんが、その1回1回の描写においても「準備」「マインド」面をしっかり整えておけばさらに効率良い描写ができるようになるわけです。「1回1回の描写の質を上げて、その時を大切にしていく」というイメージですかね。

 

 

まあとは言え大げさに考えずに・・今からお伝えすることは「超簡単な習慣」ぐらいに捉えておいてもらえれば充分かなと思います。徐々に意識せずとも体が慣れてくると思いますので。

 

 

それでは是非気楽な感じで読んで頂ければと思います!!

 

パステル画を描く前の大切な「準備」や「マインド」
1.「マスキングテープを活用する」

 

パステル画ではテープ型紙などを使ってある面積をマスクすることで、面白い模様などを浮き上がらせる技法があります。まさにそれがパステル画の醍醐味かなと思いますね。

 

ただ複雑な模様でなくとも上の画像のように紙の4辺にテープを貼り付けるだけでも、絵の仕上がりをかっこよくすることができます。

 

 

上のパステル画は完成間際で、マスキングテープをはずした状態なのですが、やはり4辺がくっきり空白になっていると「額縁感」が出てかっこいいですね笑 ちょっと左右2辺しか見えてなくて申し訳ないですが・・。

 

あとは上のように紙の表面自体にテープを4枚貼り付けて「小さめの背景」を作っていく過程でも使えますね。マスキングテープは本当におすすめできるアイテムですね。

 

 

さらにこのテープを貼ることのもう1つの重要な意味合いは「制作中に紙を持つ部分が作れる」ということなんですね。パステル画なので絵の表面を持つとすぐに粉が指について絵が乱れてしまいます。

 

なのでそういった制作の側面から見ても「マスキングテープを貼る」という行為は有用性のある工夫の1つなわけですね。

 

注意点!!

マスキングテープを貼る時は必ず、服やズボンに何度も貼り付けて「粘着力を弱めてから」紙の方に貼り付けるようにして下さい。

でないと最後はがすときに紙が破れてしまいますので。

 

パステル画を描く前の大切な「準備」や「マインド」
2.「大作は制作中盤で保護スプレーを使う」

画材を問わず絵が完成したら「フィキサチーフ」という保護スプレーをかけると思いますが、特にパステルは画材の性質上、大作になればなるほど絵が乱れてしまう可能性がでてきます。

 

パステル画家さんなら共感してくれると思いますが、少し服の袖が絵にかすっただけでも表面のパステルがはがれてしまったりするものです。非常にデリケートです。

 

なので、1作品で15時間以上とかを費やす大作に関しては、絵の制作中盤ぐらいで上から下に1回、そのまま下から上に1回、つまり1往復フィキサチーフをかけておくことをおすすめします。最後の完成時にもかけるので、中盤でかけすぎないようにしましょう。

ちなみにこの作品もB4サイズの大作なのですが、念のため中盤でフィキサチーフをかけました。ただフィキサチーフをかければ絶対保護できるというわけではないので、パステル画は特に表面の扱いには注意しましょう。

 

パステル画を描く前の大切な「準備」や「マインド」
3.「濡れタオルを絶対用意する」

パステル画は指が筆代わりになりますので、筆洗道具として濡れタオルが常に必須のアイテムになるわけです。

 

「なあんだ、そんなこと?」と思われるかもしれませんが、これが意外と忘れてしまうことが多いんですよね笑  そして忘れたまま制作を進めてしまい、いざ使いたい時に無いことに気づいて、

 

「まあ・・いいや・・このままティッシュで指をふけば大丈夫だろう・・・」みたいな感じで、なあなあで突破しようとして結局絵が汚くなってしまった・・・というのがよくあるパターンかなと思います笑 なので、初めからしっかり濡れタオルを用意しておくようにしましょう。

 

たまにキッチンペーパーを濡らして使う人もいますが、キッチンペーパーだと指を拭いている最中にぼそぼそと崩れたりすることもあるので、個人的には濡れタオルがおすすめですね。毎回濡らして絞るだけなので経済的にもお得です。

 

パステル画を描く前の大切な「準備」や「マインド」
4.「パステル色鉛筆をとがらせる習慣」

これも本当に大切なマインドの1つですね。パステル色鉛筆を使う時は基本的に細かい部分を描くことが多いと思いますが、しっかりとがらせておく習慣を身に付けておけば、毎回細かい部分の表現も楽になりますし、描写の精度も上がっていき絵の質も高まります。

 

まあ横着して丸い芯先のまま描きたくなる気持ちもわからなくはないんですけどね・・笑 まあ徐々に習慣を付けていけると良いと思います。

私がおすすめするとがらせた方ですが、まずは上の画像のようにカッターで削っていき、

 

 

最後にサンドペーパーで仕上げるという流れですね。

 

意外とこのサンドペーパーで仕上げる工程を省いてしまう人もいるようですが、これをやるのとやらないのとではとがり方が全く変わってきますので、是非サンドペーパーも何枚か持っておくようにして下さい。

 

ちなみにこの芯先をとがらせる一連の手順と絶対役立つ超マル秘アイテムについて、以下の記事で詳しくまとめていますので是非ご一読願います。

 

 

パステル画を描く前の大切な「準備」や「マインド」
「まとめ」

今回紹介させて頂いた「準備」や「マインド」はあくまで私が今までに培ってきたことになりますので、

 

今後あなたがパステル画の制作を続けていく中で、何か「有益な気づき」を発見した場合は必ずメモを取っておくようにして下さい。意外と忘れてしまうものなんですよね・・笑

 

そのメモが溜まってきた時こそ画力が一気に伸びるタイミングです。ここまでありがとうございました!!