今回の記事では、「これからパステル画でも始めようかな」と思って、色々とネット検索している方に向けて、「パステル画であり得る失敗3選とその解決案」についてまとめてみました。

 

ちょっとした失敗から、後々悪い習慣にもつながってしまう重大な失敗までいくつか解説していきますので、解決案も含めこの機会に頭の片隅にでも入れておいてもらえればなあと思います!!

 

あっひとまず私Keigoのパステル作品を掲載しておきます。主にリアル系のパステル画を描いています。

 

 

5分ぐらいで読み切れるかなと思いますので、何かの合間にでも読んでみて下さい!! それではスタートします。

 

パステル画であり得る失敗3選とその解決案
1.「安いパステルを買ってしまった・・」

 

「安いパステル」というのは一見、魅力的ではありますが、安いだけあって必ず・・必ず・・残念なオチが待っています笑 パステル以外の画材でも同様です。

 

まさに上の画像のソフトパステルなのですが、ドイツの老舗メーカー「ファーバーカステル」から出ているもので、なんと価格が24色入りで1200円と・・破格の安さなんです。私も初めはかなり驚きましたね。笑 これを知ったきっかけはあるyoutuberさんの案件動画でした。

 

 

そこで私も実際に購入して、描き味をなどを検証してみることにしました。上の画像がその時の様子ですが・・、

 

 

う~んやっぱり色味がちょっと薄いのかな・・という印象を受けましたね。さらにソフトパステルにしてはちょっと堅い?感じの印象も受けました。あとはパステル自体が短くて細いので、結構持ちづらいですね。笑

 

まあ比較的、単純な絵柄のパステル画なら良いのかもしれませんが、何度も重ね塗りするような「リアル系」には絶対不向きなパステルだろうなと感じます。

 

 

例えばこのパステルでリアル系のパステル画を描いたとすると、「んっ発色の感じが良くないなあ・・筆圧が弱いのかな・・」とか、

 

「色の伸びが良くないなあ・・きれいなグラデを作りたかったのに・・まあパステルという画材自体こんなものなのかな・・」とか、

 

パステルという画材について”間違った認識や悪い習慣”が身に付いていしまう可能性があるわけです。

 

そしてその悪い習慣のせいで上達が遅れ、テンションが下がりいつの間にか絵をやめてしまった・・なんてことにもなりかねないわけです。

 

ですのでパステルに限らず全ての画材、道具においては、「中級以上の価格の物を購入する習慣を身に付ける」ということが非常に大切だと考えます。そうすれば後々になって無駄な出費をしてしまった・・なんてことには絶対なりませんので、画力向上にも集中できるようになるわけです。

 

 

パステル画であり得る失敗3選とその解決案
2.「ケント紙に描いてしまった・・」

 

「ケント紙」は紙の表面がつるつるサラサラしていて引っ掛かりがないのが特徴の紙ですね。なのでリアル系の鉛筆画、色鉛筆画に重宝されてよく使われる紙です。

 

そしてその流れでパステル画にも使ってしまう人がたまにいるようですね。まあ以前の私がまさにそうでしたが・・笑

 

この苺の作品がケント紙に描いたパステル画です。当時は何の気なしに「まあケント紙にでも描いてみるか」と思って描き始めたわけです。

 

序盤こそまあまあ描けていたのですが、やはり後半の方になると・・描いても描いても滑って色が乗っていかない・・という面白い現象に遭遇することになりました笑 時間がある人はちょっと試してみて下さい。

 

部分部分でたまに色が乗るところもあるにはあるのですが、乗らない部分も多々あってかなり苦労をしましたね。最後の方はほぼ力任せで描いて、何とか70点ぐらいにはもっていけたかな・・という感じです。笑

 

 

なので、ソフトパステルやパステル色鉛筆で「リアル系」の絵を描く場合にはケント紙は絶対使わないようにしましょう。まともに描けません。

 

逆にソフトパステルを粉末状にして、コットンで刷り込んでいくタイプの「可愛い系」の作風ならケント紙もアリだと思いますね。実際使っているアーティストさんもいらっしゃいますので。ではパステルでリアルな絵を描く場合に適した紙はなんぞや?というところですが、表面がデコボコした「普通のパステル用紙」に描くと、上のような少しザラついた雰囲気の作風に仕上がりますね。リアル度はそこそこですが、これはこれで風合いがあってパステル画としては充分にアリだなと感じます。

 

 

または、もっとリアル度を上げたスーパーリアリズムを目指したいという場合には、表面がザラザラした「サンドタイプ」の紙を選ぶことを強くおすすめします。上のてんとう虫の作品がまさにそれですね。

 

サンドペーパーを連想してもらえればわかりやすいかなと思うのですが、この「サンドタイプ」の紙は表面が砂状になっている為、パステルの粉の定着率も良くリアル系の作風にはもってこいの紙になりますね。

 

世界中のリアルパステル作家たちが、こぞってこの「サンドタイプ」の紙を使うのもうなずけます。

 

パステル画であり得る失敗3選とその解決案
3.「パステル色鉛筆を鉛筆削りで削ってしまった・・」

まず、パステル色鉛筆チャコールのような柔らかい画材は鉛筆削りで削るとすぐに芯が折れてしまうんですね。

 

ですので一般的にこういう柔らかい画材の芯先をとがらせる時は、カッターである程度削ってからサンドペーパーに押し付けて仕上げていくというやり方になるかと思います。

 

ただ、以前の自分は「毎回カッターとサンドペーパーで削るのはシンドイし、色々なメーカーの鉛筆削りを試せばいつかは良い物に出会えるだろう」と楽観的に考えていました。

 

その結果、様々な鉛筆削りを購入しては削ってを繰り返し、何台も鉛筆削りをダメにしていました。要は折れた芯が鉛筆削りの内部にはさまってしまい取れなくなってしまうわけです。

 

取れる時もあるのですが、特に電動式の鉛筆削りなんかは刃自体を取り出したりすることもできない型が多いので、一度折れた芯が内部に滞在してしまうともうその時は・・一発アウトになってしまうケースがほとんどです。

 

この鉛筆削り問題には私も相当苦しみましたね・・笑。

 

ただそんな諦めかけていた時に・・後光が差し込みました。ある”国内メーカー”の鉛筆削りで素晴らしい商品に出会えました。ある条件付きではありますが柔らかいパステル色鉛筆もピンピンに削れる最高の鉛筆削りです。

 

ようやく出会えましたね笑。個人的には今まで使った中で間違いなく最高の鉛筆削りと言えます。

 

この鉛筆削りに興味のある方は以下のページをチラッと覗いてみて下さい。ちょっとした「パステル画コミュニティー」を起ち上げましたので、その中で色々とぶっちゃけています。笑

 

パステル画であり得る失敗3選とその解決案
「まとめ」

今回紹介した「パステル画であり得る失敗3選」はまさに過去の私がやらかした失敗になりますが、今後あなたがパステル画を描いていく中で経験したことは、あなたの血となり肉となる部分なので、是非失敗を恐れずに伸び伸びと描いていって下さい。

 

また何か重要な解決案にたどり着いた時には必ずメモを取っておくようにして下さいね。意外と忘れてしまうものなので。笑

 

あと、先程お伝えした「パステル画コミュニティー」の中でしたら私に質問し放題なので、今後何かにつまづいた時には是非ご活用頂ければと思います。

 

それではここまでありがとうございました!!