鉛筆で平均的な「鼻」を描いていきます。

 

用意する道具は以下になります。

  • シャーペン
  • 6B~10Bの鉛筆1本
  • 3Bの鉛筆
  • さっぴつ
  • 綿棒
  • 鼻の資料

※鼻の参考サイト

写真検索さん 

O-DAN 

足成 

ptohoAC

 

意識するポイントは、

  • 「鼻の形状をしっかりと理解する」 
  • 「1つ1つのおうとつやふくらみをごまかさずしっかり表現する」 
  • 「描く前に鏡で自分の鼻を確認する」 

 

という3点です。

 

自己紹介遅れました笑 人物画家歴20年のKeigoと言います。今まで色々な人物を描いていきました。

 

今までの私の経験から言っても、鼻がしっかり描けているかどうかで顔の印象が180℃変わってきます。

 

目は意外とそれっぽくも描けたりもするのですが、鼻はおうとつやふくらみが連続しているパーツなのでそれら全てをしっかり表現しないと、ぱっと見で「上手い鼻」にはなってくれません。

 

ですので今回は、まず描き方のコツをつかんで頂く意味でも「平均的な鼻」の描き方について解説していこうと思います。

 

それでは始めていきます!

 

鉛筆で平均的な鼻を描く「最初の重要なマインド」

 

まず初めに、以下の赤いラインような「形、ふくらみの把握」があなたの中でしっかりできているかが最も重要な要素となります。

 

この把握ができていれば小鼻のふくらみや、鼻の穴のきわのふくらみなど、様々な箇所のおうとつを表現することができ、自然な鼻の形が浮き上がってくるはずです。

 

それでは実際の描写に移っていきますが、

 

別モデルの「鼻」の描き方も以下2つの動画にまとめましたので、是非参考にしてみて下さい。スタートからゴールまでの一連の描写を学べますので。

 

 

鉛筆で平均的な鼻を描く「アウトライン」

平均的な「鼻」を描いていきますので、正面のアングルの「鼻」の資料を選びました。

 

まずアウトラインを描いていきます。

 

初級者さんは特に、初めのうちはアウトラインを「トレース」でサクッと描いてしまうことを強くおすすめします。

 

正確なガイド線があれば内側の描写に集中ができるからです。

 

補足トレース後の線が濃すぎる場合は練ゴムで押さえれば薄くなります。

 

トレースのやり方は下の記事を参照願います。

 

 

鉛筆で平均的な鼻を描く「内側の描写」

アウトラインが描けたら、先程の赤いラインを頭にイメージしておうとつやふくらみを表現していきます。

 

しつこいようですが描く前にこういったふくらみの形状を認識することが何より大切です。

 

始めはシャーペンで半円を描くような動きでふくらみを意識しながら描いていきます。

 

描きやすい角度に紙を回転させて描いて下さい。回転させると相当描きやすくなります。

 

また初めの形どりの段階では、シャーペンを寝かせて濃さが一気に出ないよう繊細に描いていきます。

 

穴のきわ部分は「反り返るような」形状を意識して描くことが物凄く重要です。

 

ある程度、形が浮き出てきたらとがった3Bで濃い部分を表現していきます。このぐらいの段階で明るい所との差別化を図るように、

 

しっかり目に濃さを乗せていきます。すこしトレース線を練ゴムで薄くしました。

 

だいたい色が載ってきたので、この辺りで鼻の穴を6B~10Bで描いていきます。

 

ポイント!!ここで重要なのが「モデルの通りに真っ黒く塗り潰す」ということです。

 

今後鼻以外でも、真っ黒い部分は躊躇せず「真っ黒に描く」ということです。逆に中途半端に薄い色にしてしまうとおうとつ感が浮き出てこない為、「物の形」というものが見えてきません。

 

穴の少し下のぼやっとした影はさっぴつを使うと絶妙なぼかしを表現できます。

 

全体のバランスが取れてきたら後は3Bを中心に全体のふくらみを綿密に描いていき、濃い部分は6B~10Bで濃さを足し、細かい部分はさっぴつ、綿棒、シャーペンでならしていくという流れになります。

しつこいようですが、ふくらみをしっかり意識して描いていってください。

 

形が整ってきたら、光の強い部分を練ゴムで表現します。

 

最後に細かな微調整をして完成です。資料に比べ少し濃いめに描いてみました。

 

鉛筆で平均的な鼻を描く「まとめ」

鼻を描くもう1つの手順として、最初に「穴」から描いて濃さの基準を決めてしまってから鼻の形を描いていくという順序もおすすめです。

やはり人間の視覚的に、絶対的な「基準」があるとそれをガイドになる為、かなり描き進めやすくなります。

 

私は「髪」と「鼻」を描くのが本当に苦手でした。当時、通っていた専門学校の講師に相談したところ、

 

「まずは、正面のアングルの鼻を描いてみましょう。そして、どうふくらんでいるか形がわからないような時は鏡で自分の鼻を見てみるといいです。」と言われました。

 

当時は「う~ん・・そうかなあ・・・」なんて思っていましたが、何度かやっているうちに習慣化して、上達がかなり早まりました。

 

絵は工夫する意識がとても大切です。伸び悩んだ場合は何でもいいので自分なりの工夫を色々と考え、実践してみて下さい。必ず役に立ちます。

 

お知らせ

以下の記事で「鉛筆人物画 基礎講座」を開講しております。記事自体が「1つの講座」になっておりますので、

初級者さん、脱初級者さんあたりは是非参考にしてみて下さい。

真剣に取り組んで頂ければ確実に画力が向上する講座となっていますので!!