
口を描くコツは「光の筋」と「シワ」をなるべく正確に描いていくということです。
初級者の人にもわかりやすく解説していきます。
前半は「閉じている口」、後半は「歯が見えている口」について解説していきます。
口
口は顔のパーツの中でも非常に難解で、根気のいるパーツになります。唇には無数のシワがあります。
ただ逆を言えば、シワの関係性さえある程度捉えられれば、誰が見ても「口」と認識できる「口」に仕上がるはずです。
道具を適切に使うことがポイントです。
閉じている口 「必要な道具」
必要な道具は、
- シャーペン
- 10Bの鉛筆
- 4Bの鉛筆
- ノック式消しゴム
- さっぴつ
- 綿棒
- ケント紙
- 閉じている口の資料
※閉じている口の資料は以下参考サイトから探してみてください
閉じている口 「描き方」
ごく普通の「閉じている口」を描いていきます。
まず描きやすい口のモデルを探し、アウトラインを描いていきます。
まず上唇と下唇の間の線を10Bで塗ります。この線がガイドの役割になり、細かいシワの位置関係がつかみやすくなります。
まだ筆圧は強すぎない方が良いです。
閉じた口を描く時は私はだいたいこの手順で描きます。
次に4Bで上唇から描いていきます。光の部分を避けつつ波打っているような形状を意識しながら手を動かしていきます。
同様に下唇も描いていきます。
口角の辺りの唇は上に反り返っていので、半円を描くように手を動かすと丸みを表現できます。こういった細かい描写が物凄く重要です。
さっぴつで要所要所ぼかしていくと効果的です。
時に、描きやすいように紙を逆さに回してみてください。
人間の目は同じものを同じ角度で長時間見ていると、悪い意味で目が慣れてしまいます。
そうなると観察力がマンネリ化してきてしまいますので、たまに紙を回転させて観察力に良い刺激を与えるようにしてください。
形状の細部をしっかり読み取りながら描いていきます。
ある程度、形が浮かび上がってきたら、ノック式消しゴムで光を入れていきます。
シャーペンで光の形を整えながらノック式消しゴムで筋を入れていくと効果的です。
後は濃い部分は10Bで、その他は4B、シャーペン、さっぴつで描写していきます。
しつこいかもしれませんが、光の筋とシワを再確認しつつ描いていってください。
全体のバランスを整え完成です。
歯が見えている口 「必要な道具」
「歯が見えている口」を描いていきます。
使用した道具は、
- 9Bの鉛筆
- 4Bの鉛筆
- シャーペン
- ノック式消しゴム
- さっぴつ
- 綿棒
- ケント紙
- 歯が見えている口の資料
※資料は以下サイトを参照
歯が見えている口 「描き方」
まずアウトラインを描きます。
私は顔の各パーツにおいて基本的に「濃い部分」から描いていき、それらをガイドとして進めていく流れを推奨していますので、口の濃い部分から描いていきます。
上唇と歯茎の間のラインを9Bで先に引いてガイドにします。そしてシャーペンでザックリで上唇を描いていきます。
歯茎のおうとつを読み取りしっかり描いていきます。光も忠実に描いていきます。濃い部分を9B、薄めの部分を4Bで描いていきます。
上唇を描いていきますが、先に口角の辺りを写真と同じ濃さにもっていきます。
上唇を9Bで描き、さっぴつでぼかしていきます。
歯の影を描いていきます。濃い影の部分は9B、4Bあたりで描いていき、薄い光はシャーペンで描き、さっぴつや指でふわっとぼかします。
光っている部分は正確に捉えましょう。
下の歯も描いていきます。下唇と歯の境目のラインを9Bで描きます。
9Bを寝かせ気味にして下の歯を塗っていきます。強い光は電動消しゴムで表現します。
最後に下唇を9B、4Bで描き完成です。