鉛筆でリアルな「目」を描いていきます。

 

一応少しだけ私の鉛筆人物画を紹介させて下さい。

 

 

当記事では、初級者の方にも手順やポイントをわかりやすく説明する為、拡大した「目」を描きました。

 

特に描いていく流れや道具を使うタイミング等、参考にしてもらえればと思います。

 

人によって様々な手順や描き方がありますので、あくまで私の描き方ということになりますのでご了承頂ければと思います。

 

それではスタートしていきます!!

 

鉛筆画 リアルな目「必要な道具」

必要な道具は以下の物となります。

  • シャーペン
  • 6B~10Bの鉛筆1本
  • 3B or 4Bの鉛筆1本
  • ノック式消しゴム
  • さっぴつ
  • 綿棒
  • 電動消しゴム(おすすめの道具)
  • 目の資料
  • ケント紙

※目の資料【参考サイト】

O-DAN 

写真検索さん

足成

ptohoAC

 

※補足
個人的に「濃さ」で鉛筆画の魅力が決まると思っていますので、10Bの鉛筆をメインで使用します。筆圧を弱めれば色々な階調の「濃さ」を表現できます。

 

鉛筆画の道具に関しての詳細は以下の記事で詳しく解説しています。是非参考にして下さい。

 

鉛筆画 リアルな目「意識するポイント」

意識するポイントを初めにまとめます。

  • 黒目の中の模様をしっかり描き込む
  • 球体であることを意識する
  • 強い光を表現し厚みをだす
  • 鉛筆を常にとがらせておく
  • 紙をグルグル回しながら描く
  • 時間をかけて繊細に描く

 

補足

以下2本の動画で別モデルでの「目の描き方」も解説しています。

当記事を読んで頂いた後にご視聴して頂ければ理解が深まります。

 

 

 

 

鉛筆画 リアルな目「輪郭線」

なるべく初めは正面からのアングルの資料を探した方が描きやすいと思います。今回はこちらの目を描いていきます。

 

そして、初級者さんは初めの内は「トレース」にて輪郭線を描くことを強くおすすめします。その方が内側部分の描写に集中できますのでポイントを捉えやすくなり、上達も早まります。

 

ちなみにトレースのやり方は私の方で詳しくまとめておきました。

こちらの記事です。

 

 

鉛筆画 リアルな目「内側の描写」

輪郭線が描けたら、6B~10Bあたりをしっかりとがらせ黒目の中心から描いていきます。描く時は、まず淵から描いていき徐々に塗っていった方が余計なはみ出しなどで修正する手間が省けます。

 

こういった順序を意識することで良い絵を描けるようになります。その後、黒目の中も塗りつぶしていきます。

 

 

次に3Bまたは4Bぐらいの鉛筆、シャーペンで黒目の周りの部分を塗っていきます。

なるべく光の部分を避けながら正確に塗っていきます。後でノック式消しゴムと電動消しゴムでで微調整をしていくので神経質すぎなくても良いと思います。

 

6B~10Bの鉛筆で周りの濃い部分を描いていきます。まだ筆圧は強すぎない方がいいです。ただはっきりと「濃さ」は乗せていきましょう。

同時に模様の部分も光を避けながら描いていきます。

 

描きやすいように紙をクルクル回転させながら描いて下さい。こういうちょっとした意識が絵の良し悪しに大きな影響を与えます。

 

次にノック式消しゴムで白い光の部分を描いていきます。先端をはさみで斜めにカットするとさらに極細の線が引けるようになります。

さっぴつも使ってぼかしを表現していきます。

 

ある程度黒目が描けたら、次は白目を描いていきますが、ここも10Bの鉛筆をとがらせて、ある程度ふち取りを初めに描いていきます。

その方が今から描く白目部分の形状のみに集中がしやすくなります。 これは結構重要なことだと思いますので意識しておいて下さい。

 

次に6B~10B寝かせて白目右側の影を描いていきます。改めて目が「球体」であることを意識して手を動かしてください。

 

「6B~10Bでは濃すぎないか?」と思うかもしれませんが、今回のモデルぐらいの濃さがある場合は全く問題ありませんし、

先程も言ったように「鉛筆をとがらせ、しっかり寝かせた状態」なら一気に濃さがでることはありませんので大丈夫です。

 

下の画像の矢印のように、丸いものの形状に沿って描いていくことが重要です。

こういった広めの領域は綿棒でふわっとぼかすと効果的です。細かい部分はさっぴつでぼかしましょう。

 

 

次に目尻の辺りですが、3Bまたは4B辺りで描いていきます。光の部分を避けながら描いていって下さい。さっぴつも適度にいれていきます。

ここでも目が球体であることをしっかり意識して描いていきます。

 

次に6B~10Bでまつげを描いていきます。まつげの先部分はシュッと払うように描くと毛の癖を表現できます。

また、まつげ部分から二重のラインまでの範囲のふくらみも丁寧に描いていきます。

 

少しオーバーかもしれませんが、下の画像の矢印で示したような感じでふくらみを意識しつつ鉛筆を動かしていって下さい。

 

涙袋の辺りも6B~10Bを寝かせて調節しつつふくらみを意識して描いていきます。続けて周辺もふくらみ、形状を意識しながら手を動かしていきます。

 

この辺りまで描けたら、電動消しゴムで目の中、まつげ付近の強い光を表現していきます。

この電動消しゴムは非常に優れモノで、10Bで濃く塗りつぶした部分でもピンポイントで白抜きができますので、強い光を表現するのには最適です。

1000円~3000円ぐらいで購入できます。百円均一でも購入できます。自信を持っておすすめできる道具です。

 

 

ちなみに、電動消しゴムの先端をサンドペーパーでとがらせると、より細かい部分を消すことができます。

 

 

詳細はこちらの記事でも解説しています。

 

最後にひたすら、資料との差異を埋めながら描き込み、完成となります。

 

しつこいかもしれませんが、下の画像で示した矢印のように、ふくらみがどのような形状をしているかをしっかりとらえて、色々な方向の線をいれておうとつを表現してみてください。

 

必ず形が浮き出てくるはずです。

 

 

鉛筆画 リアルな目「まとめ」

今回はあくまで「拡大した目」を描いていきました。実際のケースではここまで大きく描くこともあまりないかもしれません。

 

ただ今後「標準的な大きさの目」を描いていく時にも共通して当てはまるマインドを随所に散りばめてお伝えしてきたつもりなので、

 

必ず今後の糧にはつながると思います。

 

少し前から以下の記事で「鉛筆人物画 基礎講座」という初級者さん用の講座を作成しました。

 

 

基礎的な人物の描き方をスタートからゴールまで超丁寧に解説した講座となっておりますので、

 

「今後、ある程度の人物画の力を身に付けた!」とお考えの方は是非お気に入り登録をして頂いて、

 

ご活用頂ければと思います。