初めまして!主に鉛筆で人物を描いているKeigoと言います!

 

鉛筆画で動物の毛並みを表現する方法をお伝えしていきます。「重要な道具」と「紙」、「レアアイテム」についてもお話していきます。

 

その前に軽く私の鉛筆画を紹介させて下さい。

 

 

最近は鉛筆だけに留まらず色鉛筆で「プレゼントの為の絵セピアカラー人物画】も描いています。

 

今回は私が時間をかけて研究した「あるレアアイテム」を使って極細線を描く方法もお伝えしていきますので、

 

是非最後までお付き合い頂ければと思います。それでは解説していきます!!

 

1,【鉛筆画】動物の毛並みを表現 「鉄筆」

鉄筆とは?

「鉄筆」とは簡単に言えば鉛筆型で先端部分が金属でできた道具のことです。

「ボールバニッシャー」や「トレーサー」とも呼ばれています。

 

鉛筆画、色鉛筆画で動物の毛並みなどの細くて真っ白い線を表現する場合はこの「鉄筆」という道具を使うのが一番ポピュラーですね。

 

上の画像の物は私が愛用している鉄筆ですが、左右で玉のサイズが微妙に違うので極細線と普通の細い線の両方を表現できます。

物によって色々なサイズがありますので、何本かサイズの違うものを購入してみるのも良いかもしれません。

 

ちなみにこの鉄筆を使うと「トレース」が超スムーズです笑 トレースのやり方は以下の記事で解説しています。

 

鉄筆の実際の使い方

実際の使い方ですが、私が以前「老人の白髪のヒゲ」を鉄筆で表現した時の画像で説明します。原理は動物の毛並みと全く同じです。

 

最初に先端の金属部分で毛並みの筋を紙に付けてしまいます。下の画像のような感じになります。

 

 

そしてその上から普通に鉛筆や色鉛筆で塗っていくと・・

こんな感じでぴかっと光るぐらいの白い線を表現することができます。

 

原理としては簡単で、へこました箇所にだけ鉛筆や色鉛筆の粉が入り込まなくなる為、そこだけ不自然に真っ白い線が浮き上がるという原理です。

 

2,【鉛筆画】動物の毛並みを表現 「2つの重要ポイント」

やり方自体は上で説明した通りです。難しくはありません。ただ2つの重要ポイントを知っておかないと必ずつまずくことになります。

【ポイント1】紙は厚みのある「ケントボード」を使う!!

 

以前私は鉄筆を使い始めた頃、普通のペラペラな薄いケント紙を使って鉄筆で筋を付けていました。

 

その結果、薄っすらとした筋しか付かずその状態で上から鉛筆で塗ったところ・・・筋の中に鉛筆の粉が入り込んでしまい微妙な線しか描けませんでした。

 

よく考えたら当然です笑 薄い紙ではくっきりとした深い筋は尽きません。深い筋をつける場合には「ケントボード」のような厚みのある紙が最適なのです。

 

ケントボードで鉄筆を使うとこんな感じで↓きれいな白線が浮かび上がります。

 

【ポイント2】筋を見分けるには「照明」を当てる!!

 

「紙」については先程もお伝えしたように「ケントボード」を使うことでクリアできますが、第2の関門として鉄筆で筋を付けていると、

 

「今現在、どんな形の筋がどこにどれだけ付いているかわからない・・」という壁に必ずぶち当たります。

 

鉄筆経験者の方なら100%共感してくれると思います笑 鉄筆で付けた筋はあくまでただの「へこみ」なので、肉眼では中々確認しづらいのです。

 

そこで、その壁を解消する為の簡単な工夫ですが「スマホのライトや電気スタンドを使って紙に照明を当てる」ということです。

 

照明を当てると筋が影になるので、

 

こんな感じで簡単に筋を見分けられるようになります。動物の毛並みをよりリアルに表現したいのであれば、それだけ大量の筋を付ける必要があります。

 

鉛筆で描いてから「あ~この部分は筋がちょっと足りなかったなぁ・・」なんてことになると取り返しがつかなくなるので、始めにしっかり照明を当てて筋の数を確認しながら、進めていくことが大切です。

 

2,【鉛筆画】動物の毛並みを表現 「レアアイテム」

【レアアイテム1】「曲線定規」

 

普通の定規が「直線」を引けるのに対して、この「曲線定規」は曲線を歪みなくきれいに引くことができる優れたアイテムです。

 

そして鉄筆をこの曲線定規に押し当てることで・・

 

こんな感じの「猫の長いヒゲ」を表現することも可能になります。これはわりと知らない人も多いようなので、 是非道具をそろえて実践してみて下さい。

 

紙はもちろん「ケントボード」を使っています。

 

【レアアイテム2】「アートナイフ」

動物の毛並みや白髪のヒゲを表現する為のレアアイテムとして「アートナイフ」という物があります。デザインナイフとも言います。

 

このアートナイフは本来はプラモデルの部品などをカットする為の道具ですが、使い方によっては極細線を表現することも可能です。

 

実際の使い方や注意点は下の記事でかなり詳しくまとめておきましたので、試す人は参考にしてみて下さい。

 

一応私が鉛筆人物画で実践した時の動画も貼り付けておきます。「光る髪」を表現しました。

 

このアートナイフは結構癖のあるアイテムなので万人向けではありません。ただ慣れれば鉄筆とはまた違った質感の極細線を表現することができますので、

 

絵描きとしてのステータスはだいぶ上がると思います。海外アーティストでも数名このアートナイフを使いこなしている人がいますね。

 

3,【鉛筆画】動物の毛並みを表現 「まとめ」

実際、鉄筆を使ってリアルな動物の毛並みを表現している人が多くいます。

 

ツイッターをやっている人は「色鉛筆画」で検索するとおそらく鉄筆を使ってリアルな動物の毛並みを描いているアーティストが何名か見つかると思います。

以前私が見た時は、鉄筆で動物の毛並みを描く際のポイント等をかなり詳しく解説してくれている人がいました。

 

動物を専門に描いているという人は是非、チェックしてみることをおすすめします。

 

 

絵の描き方にも「色々な描き方」が世の中には存在しますが、上記のように「道具を知ること」で一瞬にして画力の幅が広がることがあります。

 

もちろん努力は必要ですが。

 

このように「道具を知る」ということも画力向上において欠かせない要素になってくるのです。

 

初心者さんは特に、今後色々な道具を探してみて下さい。必ずあなただけの「良い道具」が見つかるはずです。