
こんにちは、パステルアーティストのKeigoです。
いつの間にか歳を取ってしまいました。40歳オーバーです。
私のパステルの作品を何作品か載せておきます。
当記事では「パステルアートにおいて、指とコットンどちらが良いの?」ということで、指とコットンでの描写の違いについて解説していこうと思います。
パステルの粉を紙に刷り込んでいく時のお話ですね。
この辺りは実はパステルアートを描くことにおいて凄く大切な部分になるんですよね。ここをしっかり使い分けることであなたの表現したい理想の絵に近づけるわけです。
凄く大切なところなので今回あえて記事にしたところがあります。
まあ四の五の言う前に実戦形式で指とコットンの違いについて解説していこうと思いますので、是非最後までお付き合い頂ければと思います!!
よろしくお願いいたします!!
「パステルアート」コットン?指?どちらが良いの?
1,コットンを使うメリット、デメリット
まずは、コットンを使うメリットや活躍する場面についてお話していきます。
ちなみに上の画像のコットンはダイソーで購入したコットンですね。非常に使いやすいです。
これが最大の強みなんですよね。
実際のケースで言うと例えば「空」を描く時に、下地の水色を広範囲に均等に塗りたい!!という時に物凄く役立ちます。空が一番使う頻度が高いんじゃないでしょうか。
まさに上の作品の空はソフトパステルを粉末にしてコットンで刷り込んで表現していきました。本当にコットンを使うと滑らかに均等に粉を刷り込んでいきます。滑らかな表現に向いています。
さらに「空」で言うと、上の作品のように上部に濃い青を乗せていけば「グラデーションの空」なんかも表現できてしまうわけですね。
こういった夕景なんかも表現できてしまいます。
「広範囲を均等に仕上げたい!!」
「きれいなグラデーションを表現したい!!」
という時に絶大な力を発揮するのがコットンです。
逆にコットンのデメリットとしては、
というところです。
コットンというものは柔らかい材質なので、いくら押し付けても中々濃さが乗っていかないんですね。
なので作品として「ここはしっかり濃淡を付けたい!」という場合は、次に説明する「指」でのアプローチが有効になってきます。あと指に比べれば狭すぎる部分に粉を刷り込みづらい時があります。
「パステルアート」コットン?指?どちらが良いの?
2,指を使うメリット、デメリット
次に「指」について解説していきます。パステルの粉をなじませることにおいては指が一番優れたツールになりますね。紙にとって適度な密着感もありますし、コントロールも一番効くわけなので。
指を使うメリットとしては、
ということですね。
実際の作品で考えると、この星空の絵ですが序盤の下地に関してはコットンで色を乗せ、中盤以降の濃さを乗せるフェーズでは指を多用して描きました。
少し紐解いて解説すると・・、
まず始めはコットンで青や紫を乗せながら、夜空の妖艶な雰囲気を表現していきました。
そしてだいたいの夜空のベースが整ったら次に、指で夜空の濃淡や銀河の雰囲気を表現していきます。ここは絶対指でないと色が乗っていかないところですね。コットンではだめです。
こんな感じで指で濃さを表現して色華やかな感じを演出していければ、作品の幅が一気に広がるわけです。
適材適所でコットンと指を使い分けると1つの理想の絵が描けるようになります。
もう一つ「指」が適している別のケースとしては、型を使うパステルアートを描く時ですね。
ナイフで特定の形にカットした型紙を使うパステルアートにおいては、コントロールの効く指で粉を刷り込まないと上手く形を表現できません。
上の画像を見てもらうとわかると思いますが、金魚の複雑な形の型を使っているので、ここは小指とかを駆使して狭い隙間にしっかり粉を刷り込んでいく必要があるわけです。
これをもしコットンでやってしまうと、細部にまで粉が行き届かなかったり、コットンが型紙の角にひっかかったりで作業が上手く進まなくなってしまうわけです。
「パステルアート」コットン?指?どちらが良いの?
まとめ
「コットン?指?どちらが良いの?」ということで話を進めてきましたが、
結論としては適材適所で両方を上手く使っていくということになりますね。まあよくある答えかもしれませんが笑
改めましてまとめると、
・序盤のベースはコットンが有効
・キレイな雰囲気やグラデーションはコットンが有効
・中盤以降の濃さを乗せる時は指が有効
・細かい部分はコントロールが効く指が有効
という感じですね。
指とコットンの使いどころを理解できるようになれば、あなたの作風が広がることは間違いありませんね。
「まだよくわからない・・」という方は、私の運営している「無料パステル画講座」で、「空と虹」の描き方を配信していますので、是非下のページをのぞいてみて下さい。
最後までありがとうございました!!