こんにちは色鉛筆でセピア色鉛筆画を描いているKeigoと言います。ツイッター(@keigo_sepia)で人物画講師もやっています。
今回は、万能画材「水彩色鉛筆」で絵を描く時に超絶役立つ道具5選をお伝えしていきます。もちろん普通の水彩画でも利用できる道具です。
紹介だけではなく、詳しい扱い方やどう活かせるか?についても解説していきます。
ちなみに水彩色鉛筆の「おすすめ」や「基礎的な使い方」については下の記事で解説しています。
超絶役立つ道具1「霧吹き」
水彩画でも霧吹きはよく扱われる道具です。吹きかけるだけで水彩特有の面白い滲みを表現できます。
上の画像は水彩色鉛筆をウェットの状態にして筆で塗り、乾いたら霧吹きを2回吹きかけただけです。
こ吹きかける量を調節して、色々な大きさの模様を作れば、それだけで背景にもい活かせます。霧吹きは一つ持っておくことをお勧めします。
超絶役立つ道具2「コンパスカッター」と「弱粘着フィルム」
この道具は紙をきれいな円形にカットする時に使う道具です。最初は使い方に多少の慣れが必要ですが、数回使えば大丈夫です。
このコンパスカッターを使うことで、きれいな円形の白抜きができるようになりますので、太陽や月やシャボン玉の表現が自由にできます。
そしてこのコンパスカッターと組み合わせて使うのが「弱粘着シート」です。
それではやり方を詳しく説明していきます。
円形にカットする方法
1、まずは弱粘着シートの「裏の紙になった面」を表にします。シートの面を表にするとコンパスカッターの針がスルスル滑ってうまくカットできません。
2、次にコンパスカッターの針を強めに突き刺し、ぐるっと回しながらカットしていきます。途中で針を抜かないで下さい。
3、きれいな円形にカットできます。
4、この円形のフォルムを紙に貼り付けたら、必ずコンパスの穴をマスキングテープでふさいでください。そうしないと穴から絵の具が入り込んでしまいます。
5、穴をふさいだら上から絵の具を塗っていきます。そして乾いたら完成です。
【重要!!!】
透明フィルムは必ず「弱粘着」のものを使用して下さい!! 普通のシールだと粘着力が強い為、紙まではがれてしまいます。
超絶役立つ道具3「サンドペーパーとパステルブラシ」
水彩色鉛筆をこのサンドペーパーで粉末状にすることで、簡単に大量の水彩絵の具を抽出できます。
普通の紙やすりだと材質が紙なので、単純に削りにくいです。その点このサンドペーパーパッドは取ってがついているので非常に削りやすいです。
さらに別のやり方として粉末をそのまま利用して、パステルブラシでこすりつける方法もあります。
実際にこすりつけると、
「広範囲のぼかし」「格子状の表現」「虹」等、こんな感じの面白い表現が無限にできるわけです。ちなみに右の赤ちゃんの絵の背景は水彩表現とパステルブラシのぼかし合わせた表現です。
補足
綿棒でもぼかしを試しましたが、うまくいきませんでした。綿棒はやはり狭い部分を無造作にぼかす時にしか使えませんね。
まとめ「道具を知ることの重要性」
「多くの道具を知る」ということは絵描きにとっては必要不可欠なことです。
勿論、手を動かす技術の向上というのも当然大切ですが「その場面に適した道具の存在」を知ることが物凄く大切です。
少し話が脱線するかもですが、例えば、私が以前に描いたこの老人の絵ですが、
この無数の細かい白髪のヒゲの表現は「鉄筆」という道具を使って表現しています。
濃い真っ黒の背景に不自然なぐらいピカって光る線を引くには、この「鉄筆」という道具がないと表現できません。
さらに鉄筆と別の道具を組み合わせるとこんな感じの長い猫のヒゲなんかも表現できます。
鉛筆、色鉛筆で動物画を描いている人はほぼ100%この鉄筆を使ってリアルな毛並みを表現していますね。
もしあなたが今まで鉄筆って道具を知らなかったとしたら、今日から白髪のヒゲや、動物の毛並みを今までよりも確実にリアルに表現できるようになります。
まあ勿論練習して道具を使いこなすってことは必要ですが。