夢に現れる不思議な人物を絵にしている画家のKeigo Nです。

 

最近は水彩色鉛筆に注力しています。水彩色鉛筆は超万能画材です。

 

水彩色鉛筆の初心者さんへ向けて、基礎的な使い方や紙について解説した【基礎講座動画】をお届けしようと思います。当ブログ限定動画です。

 

見て頂くだけでもかなり勉強になりますので、以降の文章と合わせつつ水彩色鉛筆の基礎を学んで下さい。

 

ちなみに紙はブロックタイプの水彩紙を使っています。

 

紙についてはこちら▼の記事で詳しく解説しています。

 

さらに、「雪の結晶のような面白い模様」を作り出す方法はこちらの記事で解説しています。簡単に技術が身に付きます。

 

それでは動画をどうぞ。

 

【水彩色鉛筆 基礎講座動画】

 

【水彩色鉛筆_初心者】 水を加えた色々な表現

まず水彩色鉛筆の用語で、普通の色鉛筆として塗ることを「ドライ」、水を加えた表現のことを「ウェット」と言ったりします。

 

その辺りを踏まえつつ水を加えた基礎的な表現をいくつかお伝えしていきます。

 

1,ドライからウェット

普通に色鉛筆として描いた(ドライの状態)の上から、水を乗せると簡単に溶けてくれます。(ウェットの状態)

 

2,ドライの端だけをウェット

端だけウェットにすることで簡単にアクセントを付けることが可能です。慣れれば「背景」のちょっとしたグラデーションなんかにも使えますね。

 

3,ドライ➡ウェット➡ドライ

先程説明したドライからウェットの手順でウェットが乾いたら、再びその上からドライで同じ暖色系の赤、黄色を重ねると、じわ~と内側からにじみ出る「赤み」の風合いを表現することができます。

 

これが重ね塗りの風合いです。この辺の重ね塗りに慣れると、リンゴやミカンの赤みをリアルに表現することができます。

 

4,ドライ➡綿棒でウェット

ドライから水を付けた綿棒でちょんちょんとやるだけで、簡単に丸模様を表現できます。服、帽子の模様なんかに活かせます。

 

5,同系色2色のドライ➡ウェットでグラデーション

ドライで同系色2色を隣り合わせに塗って、その上から筆でサァっと撫でるだけで簡単にグラデーションを表現できます。これはかなりおすすめです。

 

勿論同系色ではなく、相反する色で試してみても面白い表現ができます。

 

6,ウェットイン(オン)ウェット

始めに水を敷いてから、その上に水で溶いた絵の具を乗せていく技法のことをウェットイン(オン)ウェットと言います。

 

水彩画でもこのウェットイン(オン)ウェットは基本中の基本となる技法です。ウェットイン(オン)ドライよりも滲みの表現が独特になります。

 

7,サンドペーパーで削って、ドライ➡ウェット

まずこのサンドペーパーですが、かなり使えるアイテムです。

 

水彩色鉛筆を削って粉末状にして水を加えれば、すぐに水彩絵の具が出来上がります。

 

少量だけ絵の具を抽出した場合は、水彩色鉛筆の先を直接筆で撫でるやり方もありますが、多めの量をしっかり抽出したい場合はサンドぺーパーが超おすすめです。

 

【水彩色鉛筆_初心者】ブロックタイプの水彩紙を切り離す方法

 

そもそもこの「ブロックタイプの水彩紙」は、紙が一枚一枚のり付けされている為、水張りしなくても紙がヨレないという最大の利点があります。

 

かなりの優れものです。水張りも慣れれば楽しいですし、展示映えしますが、初級者さんの入りとしてはこの「ブロックタイプ」がおすすめです。

 

 

切り離し方ですが、どのブロックタイプでも四辺のうちの「底の辺(下の辺)」だけが、のり付けが甘くなっていますので、

 

その隙間にポイントカードを入れて切り離すのが一番お手頃です。カッターを使うと次に使う紙が傷ついてしまう可能性があります。

 

重要な補足

【ミューズのケントボード】

 

ボードにケント紙が貼られたこの「ミューズケントボード」は1mm、2mmと厚みがあるケント紙です。ですので適量の水分なら紙がヨレません。

 

さらにケント紙なのでリアル表現もできるので、超万能な紙です。

 

ちなみにこの赤ちゃんの作品はケントボードで描きました。赤ちゃんはリアル調で、背景には水彩表現を取り入れました。

 

 

まとめ

冒頭でもお伝えしたように、水彩色鉛筆は万能画材です。

なぜなら水彩色鉛筆が「水彩系」もできるし、「リアル系」もできる、汎用性のある優れた画材だからです。

 

水彩色鉛筆1つあれば制作を多角的に進めることができます。

「この部分だけ水彩風に描き、他は色鉛筆の風合いを残したい!」なんてことも可能なわけです。

例えば普段、鉛筆や木炭で「モノクロ系」を好んで描いている人も、水彩色鉛筆の「黒」「グレー」を使って描けば、「水」を加えたアレンジも簡単にできるようになります。

 

それだけでも相当、作風の幅が広がるはずです。今までとはまた違った世界が見えてきます。