初めまして人物画家歴20年のKeigo Nです。

 

他の方の記事で「水彩色鉛筆おすすめ15選!!」みたいな記事がありますが・・15選と言われても・・・逆に迷ってしまいますね笑。

 

アフィリ目的で文字数をいたずらに稼ごうとしているだけのような気がします。

 

私はアフィリリンクは一切貼らずに「ズバリおすすめの水彩色鉛筆」「ズバリおすすめの2種類の紙」をサクッと紹介していきます。

 

一応説得力を持たせるため、私が描いた水彩色鉛筆のセピア少女画をいくつか紹介させて下さい。

 

水彩色鉛筆はリアル系も水彩系もできる魔法の画材です。

 

水彩色鉛筆 おすすめメーカー「スタビロ アクアカラー」

私は今までいくつか水彩色鉛筆のメーカーを使ってきましたが、スタビロのアクアカラーが一番しっくりきました。間違いなくおすすめです。

 

どうせ購入するんだったら思いきって36色を購入することをおすすめします。24色だとちょっと少ないかな・・・という印象です。

 

そもそも水彩色鉛筆には

ソフトタイプ

・水に溶けやすく、柔らかい質感が特徴。

ハードタイプ

・水に溶けにくく細くて緻密な線が描ける。

 

の2種類があります。スタビロアクアカラーはソフトタイプですね。

 

ソフト、ハード両方使った感じだと、そこまで凄い差があるわけではありませんが、

水の溶けやすさを考えると、やはりソフトタイプを選択するのがベターだと思います。水に溶けるのが水彩色鉛筆の最大の楽しみでもあるので。

他のメーカーで言えばソフトタイプなら「カランダッシュ SUPRACOLOR」なんかもありますね。

 

初級者さんは特にソフトタイプから入ることをおすすめします。その後慣れてきたらハードを使ってみるのも良いかと思います。

 

 

水彩色鉛筆 おすすめの2種類の紙

1、水彩紙「SAUNDERS-WATERFORD 中目 ホワイト ブロックタイプ」

 

この紙のおすすめポイント!

・ブロックタイプなので水張りが不要

・マスキングインクにも耐えられる表面強度

・中目なので平均的な描写が出来る

・滲み方が気に入った

・安価

 

水を使って描く場合、そのまま描けば当然紙がヨレてしまいます。その紙のヨレを防ぐ為に、水張りという技法が用いられるのが一般的です。

ただ水張りは木枠に貼り付ける作業があったりと、慣れるまでは少し困難です。

その点、こういった「ブロックタイプ」の紙なら、紙と紙がのり付けされていて一つのブロックになっている為、水を使っても紙がヨレてしまう心配がありません。

勿論、描き終わったら一枚一枚切り離せますのでご心配なく。

 

そしてもう1点のおすすめポイントは、「マスキングインクにも耐えられる」という点です。

 

マスキングインクとは、インクを敷いた部分にだけ水や絵の具の流入を防ぐことができる便利なアイテムです。

 

「ここだけ白抜きしたい!」という時に重宝します。私は以前に別のブロックタイプの水彩紙でマスキングインクを試したところ・・・

 

乾燥後インクをはがすときに、見事に紙まで破れてしまったことがありました・・・。

 

ですので今後マスキングインクを使っていきたいという場合は紙の「表面強度」を気にする必要があります。

 

水彩紙には3段階の表面の粗さがある

あと水彩紙には紙の表面のデコボコ具合が3段階に分かれています。繊細な表現ができる「細目」、目の荒さを利用した面白い表現ができる「粗目」

 

細目と粗目の中間に位置する「中目」があります。初級者さんは、始めは平均的な「中目」から入るのをおすすします。

 

2、ケント紙「KMKミューズケントボード」

この「ケントボード」という紙は「ケント紙の厚みがあるバージョン」という認識で大丈夫ですね。1mm厚、2mm厚があります。

 

この紙のおすすめポイント!
・適量の水なら紙がヨレずにかつ、リアル表現も可能(超大事!!)
・厚みがあるので重ねて保管できる
・安価

まず水彩色鉛筆も普通の色鉛筆のように水を使わずに「ドライ表現」で描きたい場合が当然あると思います。

 

まさに「リアル表現」なんかがその時ですね。私の作品で説明させてもらうと、

この赤ちゃんの絵はリアル寄りに仕上げたセピアカラーの作品です。紙はKMKミューズケントボードです。

 

まず基本事項として「リアル表現」をするならば、表面がつるっとしていてひっかかりの無いケント紙一択で大丈夫です。これは是非覚えておいて下さい。

 

これを例えば先程紹介した「水彩紙」で描いてしまうと、

紙の表面がデコボコしている為、リアル表現には完全に不向きです。

 

ですので改めてリアル系にはケント紙が必須ということになります。

 

 

そしてこの「ケントボード」という紙は・・・先ほどのおすすめポイントでもお伝えしたように、

適量の水分なら、紙に厚みがあるので水張りしなくても紙がヨレないという最大の利点があります。

 

つまり適量なら水も使えて、かつリアル表現もできる「超万能な紙」だと言えるわけです。

 

デメリットとして、水分が多すぎるとさすがに紙がヨレてしまうことと、吸水性が悪いので乾きがかなり遅いという点です。

 

まとめ

よくyahoo知恵袋なんかでも「水彩色鉛筆におすすめの紙はなんですか?」という質問を見かけますが、

 

その時に考える大事なポイントは、

あなたの絵がドライ系メインか?ウェット系メインなのか?(リアル系か? 非リアル系か?)、

つまり水分量をどれぐらい使う絵なのか?ということを意識すると自ずと適した紙が決まってくると思います。

 

この辺りを気にして、今回私が紹介した2つの紙を是非試してみて下さい。

 

画材や紙において「おすすめ〇選!!」と謳った記事がたくさんありますが、結局は「あなたのおすすめ」はあなたにしかわからないので、

一番良いのは「数メーカーを単品で購入して実際使ってみる」ということですね。

 

ご参考までに。

 

ちなみに確実に役立つ「即実践できる3つの技術」については下の記事を参考にしてみて下さい。