初めましてパステル画家のKeigo Nです!!
今日の記事では「リアルパステル画_上達の為の必須モチーフ3選!!」ということで、主に初級者さんが初めに描いた方が良いと考えるモチーフ3選について紹介していきます。
やはり、最初から難しいモチーフを選んでしまうと挫折しやすく、ひいては絵自体から遠ざかってしまった・・・なんてことにもなり兼ねないので、初級者さんでも「入りやすいモチーフ」を意識することが大切です。
パステル画家としてもかなり重要なお話をしていきますので是非最後までお付き合い下さい!! 4、5分で完読できると思いますので。
それでは始めていきます!!
目次
リアルパステル画_上達の為の必須モチーフ3選
1.「グラデーションの表現」
「グラデーション」と聞くと、広範囲に色が鮮やかに移り変わっていくグレースケールのようなものを連想するかと思いますが、
実は風景画でも、静物画でも、人物画でも、細かい色の移り変わりはしょっちゅう出てきますので、そういった意味では全てがグラデーション表現とも言えるわけですね。
「パステル」という画材で考えた場合、グラデーションの表現は比較的やりやすいんじゃないかなあと私は考えています。
なぜなら水を使わないドライな画材ですし、何と言っても「指」が筆代わりになりますので、グラデーションの表現だけに集中がしやすくなるからですね。
ただ超簡単にできるものでもないので、ある程度の練習は必要ですが、コツを掴んでしまえば初級者さんでも難しいということはないですね。
このブロックと球体のグラデーションは私が数年前に描いたものですが、これぐらいのレベルのグラデーション表現ができれば充分、実際の風景画、静物画、人物画などに活かせるタイミングが必ずくるはずです。
「指を筆として扱うパステル画」においては、グラデーション表現はかなり重要なモチーフの1つになりますので、是非初期の頃に色々と練習してほしいと思います。絶対に損はないです。特に初級者さんはあえて、こういった形式ばったモチーフにもどんどん挑戦していってもらいたいですね。そうすれば実際の作品制作にも必ず活きてくる時が来ますので。
リアルパステル画_上達の為の必須モチーフ3選
2.「リンゴ」
リンゴはあらゆる画材で「初級編」として扱われるモチーフなので、パステル画の入りとしても非常にやりやすいモチーフだと思います。
それぞれの画材でリンゴを「初級編のモチーフ」として扱う理由は色々あるとは思いますが、パステル画においての理由は、
・形が単純
・表面の皮の模様が不規則
・色味が多くない
このあたりになると思います。
まずは「形が単純」なら当然「描きやすさ」があるわけで、これは初級者さんにとってもスムーズな入りをする為の大きな成功要因の1つになります。まずは挫折せず、継続して描いていくということが大切です。
輪郭の時点で手こずっていてはモチベーションも下がってしまいますので、形が単純なことに越したことはありません。
あと表面の皮の模様が不規則なので、多少ズレたりしても全く問題ないという点ですね。
「絶対この模様でなければ、リンゴの表面には見えない!」なんていう規則性がないわけです。
一方・・これが「イチゴ」だと・・・、表面には無数の「粒」がありますよね。
しかもその「粒」は少しめり込んだ先の奥の方に入り込んでいるので、この粒1つ1つを忠実に描いてくとなると、「光」と「影」を連続して描かなければならないので相当な技術力と忍耐力が必要になってくるわけです。
これはどう考えても初級者さんには荷が重いモチーフになりますね。私が描いた時も結構大変だった記憶があります笑
まあトマトも単純なモチーフなのでアリと言えばアリですが、表面の「つるっと感」を出すのが中々難しいんですよね。なのでやはり、始めはリンゴあたりからスタートするのが一番無難かなと思いますね。
実際の「リアルなリンゴの描き方」については下の記事で詳しく解説しています。
リアルパステル画_上達の為の必須モチーフ3選
3.「空と雲」
最後は「空と雲」です。
リンゴはリンゴ単体でのモチーフになりますが、空は1つの空間なので「画面いっぱいに描く練習」としては最適なモチーフになります。
まず「空」だけを見ても上部、下部で微妙な色合いの濃淡が存在します。このあたりの表現を一度やってみるだけでもかなりの「気付き」みたいなものが生まれますね。
「指をこう動かせばムラのないキレイな空が表現できるぞ」とか
「暗めのところは、思ったよりも”暗い青”を乗せた方がリアルに見えるな」とか
実践から吸収できる情報がたくさん出てくるわけです。
そして最初にお伝えした「グラデーション」の表現力がまさにここで活きてきますね。暗い部分、明るい部分を目で認識しながら、指の技術で色の階調を表現していきます。
さらに「雲」も形は複雑ながらも「絶対こう!」という決まった形があるわけではないので、初級者さんでものびのび描ける、比較的自由度の効くパーツになるかと思います。
色合いも白だけではなく、グレーが混じっていたり、空の青が透過していたりと適度に色の練習にもなると思います。
まさに1モチーフで学びがたくさん盛り込まれているモチーフになりますね。
ちなみに具体的な「空と雲」の描き方については以下の記事で詳しくまとめています。
リアルパステル画_上達の為の必須モチーフ3選
まとめ
リアルパステル画の上達には、「グラデーション」や「ぼかし」や「払い」など指の絶妙な感覚が求められます。
ですので、筆である「指」と「パステル」との掛け合いを常に意識しながら作品を制作してくことが大切になります。
その為には、まずは指がしっかり入るぐらいの「大きめのモチーフ」を選んで、それらを優先的に描いていくことが得策です。紙も、最小でも「A4サイズ」以上で描くようにしましょう。
大きく伸び伸び描くことでパステル画の楽しさをより一層感じられるようになります。
最後まで読んで頂き感謝です!! ありがとうございました!!