私は主に「鉛筆」という画材で絵を描いています。作品はこんな感じです。

 

 

鉛筆は全ての基本となる画材なので、必然的に初級者さん、脱初級者さん辺りは扱う機会が多くなる画材です。

私も一番好きな画材です。

そこで今回は他作家と私の作品を踏まえて、「鉛筆と【他の画材】を組み合わせたパターン」というのを紹介していこうと思います。

 

鉛筆とアクリルを組み合わせる

ゴルフ雑誌の「月刊Golfダイジェスト」の表紙を20年以上手がけているイラストレーターの尾中哲夫さんの作風がその良い例だと思います。

アクリル絵の具と鉛筆で描いた独特な線を組み合わせた画風が特徴的です。コンビニなどで一度は表紙を目にしたことがあると思います。

 

始め私はこの「鉛筆の独特な線」は下書き線をそのまま残して、面白い雰囲気を出しているのかと思っていたのですが、

どうやら実際に尾中さんの原画展に行かれた方の情報だと、最後に意図的にこの「鉛筆の独特な線」を描き足しているということのようです。

 

鉛筆という素朴で扱いやすい画材を巧みに取り入れた、まさにベテランの妙だと感じます。

 

鉛筆とアクリルガッシュを組み合わせる

鉛筆は単純な画材であるからこそこのような応用も自由に利くようになるわけです。

私も昔は人物を鉛筆で描き、背景をアクリルガッシュで塗るのにはまっていたことがありました。

 

鉛筆画の背景には意外と派手な色も合います。背景が寂しいと考えている人は是非他の画材でもトライしてみて下さい。

面白い雰囲気が出せると思います。

 

他の画材を組み合わせて無限のイメージを生み出す

以上のように他の画材と鉛筆を組み合わせることであなたの中で無限にイメージを膨らませることも可能となります。

是非柔軟に捉えていってもらえればと思います。

 

ただ初級者さんに是非お伝えしておきたいことは、初めの内は「画材を1つに絞って描いた方が効率的」ということです。

 

詳しい話は下の記事でも解説していますが、

 

絵の描き始めの頃に色々な画材に手を出してしまうと全てが中途半端になってしまい、画風が定まらないからです。

まあ当然と言えば当然の話ですが。

 

 

「他の画材は使わずに絶対鉛筆のみでやっていきたい!」というポリシーを持っている人は、それはそれで素晴らしいことだと思いますので是非その信念を貫いていって下さい。

 

ただもっと作品としての「幅」を見出したいという人は、他の画材と合わせつつ柔軟に鉛筆という画材を取り入れてみるのもいいかと思います。