絵のネタに困った時・・・

私は普段からリアル寄りの人物画を描いているのですが人物まである程度描けたところで、
「ここから先のイメージが浮かばない・・・ネタに困った・・・」という時が度々あります。

 

 

そんな時はあえてフリーハンドとは真逆の「定規」を使うことがあります。

 

 

定規を使うことで得られる効果

  • 顔のパーツと定規で引いた線が重なり合う箇所を生かし新たなイメージが生まれる。
  • 規則的な図形を取り入れることで、フリーハンドとのコントラストを利用できる。
  • 単純に見た目のインパクトが増す。

 

 

定規を使って描いた作品をいくつか紹介します。

 

 

定規を使った作品

この絵は奇妙な模様が入り組んだ作品で、模様の中にあえてタイル模様を出現させることでアンバランスさを強調し絵全体のインパクトを狙いました。

 

 

この絵はまずある程度顔を描いてしまいます。そしてその後に定規を置いてノック式消しゴムで線を引くように顔の一部を消していきます。これをランダムに数回繰り返すことで残った顔の領域が面白い感じで浮き出てくるようになるので、それを利用しさらなるイメージを膨らませながら描いた作品です。

 

 

こちらの絵は対象を全て描いた上で、感性を頼りにペンで何本か線を引きました。そしてその線がたまたまクロスした部分の角を利用してその角を四角く塗りつぶしてみました。普通のペン画の中で一か所だけ塗りつぶす部分をつくることで構図的にペン画の枠に捉われない斬新さを狙ってみました。

 

この絵は作品全体で「絵の常識からの逸脱」を目指して描きました。「顔」という領域の中に線、タイルを取り入れることで顔を描きながらもいかに顔を崩せるかという逆説的な表現を試みたつもりです。

 

 

この絵は向かって右側に重心を置いたポーズをとる老婆の絵ですが、その姿勢に沿ったラインを定規で描くことで「斜めの姿勢」を強調し、作品全体で「斜め感」を表現してみました。

 

「絵のネタに困った・・・」という時は大抵、「自分の脳の領域」だけで考えてしまっている為、今までの経験からくるイメージしか頼るものがなく、ネタに欠乏してしまうのではないかと思うのです。

 

 

従って「自分の脳の領域」を超える為には、「脳以外の何か」を使ってみるというのも時に良い効果を生み出せるのではないでしょうか。

 

 

 

補足

 

この絵は以前に行った公募展の入選展でたまたま撮影した作品です。この作品は他の作家の作品なのですが、作品右側に空いた大きな2つの空間は、キャンバスをライターで焼いて穴をあけて作ったそうです。個人的には素晴らしいアイデアだと感じます。

 

 

こういった紙やキャンバス側に何か工夫をほどこすというのも絵の枠を超えた斬新な試みだと思います。

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