今回はパステルアート海、波をなるべく簡単に描く方法!」ということで、リアル寄りのパステル画について解説していこうと思います。

 

 

まあリアル系なので今後どんな画風を描くにしても使える技術になりますよね。学んでおいて絶対に損はないです。

 

 

ここでいくつか私のパステル作品を掲載しておきます。

 

 

 

 

 

今回はパステル画でも超人気のあるモチーフ「海、波」を描いていきます。

 

 

この波ですね。縦幅は少しカットして描きました。

 

(実物はもう少し上手く描けているんですが・・笑 まあデジタル化すると・・こんなもんですね笑)

 

 

制作時間は1時間20分ほどです。今回はあえて短時間でスピードを重視して描いてみました。なのでもっと時間をかければさらにリアル度を上げていくことは可能です。

 

 

まあそんなわけで、リアル度合いで言えば「半リアル」ぐらいの着地にはなるかと思います。

 

 

 

そして今回は、ちょっとした「工夫」を加えています。それは紙の色」です。

 

 

元々「青い紙」を使えば青く塗りつぶす手間が省けますので、大幅な制作時間の短縮につなげることができます。

 

 

普通の「白い紙」に描いた場合、結構描き込んでもまだまだ紙の白い色が透けて見えてしまうこともあるので、「海、波」のように1つの色を全面に使うモチーフの場合は、元々の紙の色を利用するというのも1つの手ですね。

 

 

まあそんなわけで、今回は制作時間を短縮しつつ、それなりの絵の質をキープするという狙いで進めていこうと思います。

 

 

それでは四の五の言わずサクッと解説していきます!!

 

 

中盤ぐらいで「動画」も絡めて、詳しく解説していこうと思いますので、是非最後までお付き合い頂ければと思います!! 

 

 

 

 

パステルアート「海、波」を簡単に描く方法
1.「準備する画材、紙、道具」

 

 

まず画材ですが、

 

画材
ソフトパステルの
・「暗めの青」
・「エメラルドに近い水色」
・「普通のグレー」
・「白」
パステル色鉛筆の
・「白」
・「エメラルドに近い水色」
・「かなり暗めの青」

 

ぐらいがあれば良い感じで進められると思います。

 

 

 

そして、今回肝になるですが、

 

地元の世界堂さんで「キャンソン・ミ・タント紙 A4」の明るめの青をバラ購入してきました。エメラルドに近い青ですね。

 

 

「キャンソン・ミ・タント紙」はパステル用紙としては世界一ポピュラーな紙なので、まだ使ったことがない方は是非今回試してみて下さい。

 

 

 

 

他の道具としてはマスキングテープがあると尚いいですね。

 

 

 

 

「海、波をリアルっぽく描いてみたい!!」という方は上の画像を右クリックで保存し、カラーで1枚プリントアウトして資料に使って下さい。

 

 

パステルアート「海、波」を簡単に描く方法
2.「簡単な下準備と注意点」

 

 

A4のキャンソン・ミ・タント紙を、縦12~13cmぐらいにカットして、四辺をテープでマスクしました。

 

 

これは最後の仕上がりを格好良くする目的と、制作中に紙を持つ部分をつくる目的ですね。その方がだいぶ進めやすくなります。

 

 

 

あと「キャンソン・ミ・タント紙」にはオモテウラがあります。ちょっと黄色の紙での説明で申し訳ないのですが、オモテ面は、上の画像のように規則的な丸形のデコボコが並んでいる面の方ですね。いわゆる「ザ・パステル画」という感じになる方です。

 

 

今回はこちらのオモテ面に描いていきます。

 

 

ウラ面はウラ面でまた使えるモチーフがあるんですよね、そのあたりは最後に解説していきます。

 

 

パステルアート「海、波」を簡単に描く方法
3.「実際の描写」

 

 

 

さあだいたいですが、赤く囲ったあたりを描いていこうと思います。

 

 

 

 

そしてここからは動画にて実際の描写を見てもらいながら、手順やポイントは文章で解説していきます。

 

 

まずはソフトパステルの「暗めの青」で暗く見えるところを全体的に塗っていきます。なるべくソフトパステルは横に倒して「腹の部分」で大きいストロークで塗っていくと効率が良いですね。角や際きわの部分は気にせずガシガシ塗っていきましょう。塗ったら指でまんべんなく粉を刷り込みます。

 

 

次にだいたいエメラルドっぽく見えるところに「エメラルドに近い水色」を塗っていきましょう。そして下部のエリアにかけては「普通のグレー」を入れていくと少し濁った雰囲気の色合いを表現できます。

 

 

要は最初にざっくり「ベースの色分け」をしておくということですね。

 

 

 

 

次はパステル色鉛筆の「白」で白波の輪郭を描いていきます。フリーハンドなのでソフトパステルよりもパステル色鉛筆の方がコントロールが効きますね。

 

 

白波も特別決まった形があるわけではないですが、なるべく正確な形、位置関係を読み取って描いていきましょう。こういうのも真剣に取り組むとデッサンの練習になりますね。

 

 

白波の輪郭が描けたら、次はソフトパステルの「白」で内側を描いていきます。ソフトパステルの方が濃度が高いので一気に塗れますね。結構ザックリ目でもいいのでガジガジ描いていきましょう。

 

 

ある程度描いたら指で刷り込んでいきますが、刷り込みすぎると下の青と混ざって「白さ」が弱くなってしまうので、様子を見ながら適度に刷り込んでいきましょう。

 

 

後半は再びパステル色鉛筆に戻し、細部の表現を詰めていきます。

 

 

 

 

次はパステル色鉛筆の「エメラルドに近い水色」でエメラルドに見える明るめのところを描いていきます。このへんから描けば描くほど楽しいパートになっていきますね。

 

 

さらに白が足りない部分を見つけたらその都度、白を入れていきましょう。その次は「かなり暗めの青」で濃い部分を表現していきます。暗いところをしっかり表現すると明るい部分とのコントラストで絵が締まります。

 

 

最後に改めて、白で白波の細部を描き込んで完成となります。

 

 

パステルアート「海、波」を簡単に描く方法
まとめ

 

 

ここまで読んで頂きありがとうございました。あえて最初には言いませんでしたが「海」や「波」はモチーフとしては非常に難しい部類に入ると私は考えています。

 

 

なぜかと言うと単純に「白波の表現」が大変だからですね笑 複雑な白波の場合は「細密画」と言っても良いぐらいの難易度の高さだと思います。

 

 

なので今回はあえて時間効率を優先した「簡易的な描き方」をお伝えして、ある種「突破口」みたいなものをつかんでもらえたらなあと思って記事を執筆しました。なので「もっとリアルに描き込みたい!!」という人はその分、時間をかければ良いだけですね。

 

 

あなたがどのぐらいの「リアル」を求めるかで色々と要領が変わってくると思います。

 

 

最後に今回の「海、波」と同じように紙の色を利用したその他の作例をいくつか掲載しておきます。こちらもかなり有益な記事になっておりますので、是非合わせて読んでみて下さい。

 

 

 

 

 

「リアルな草原」の描き方に関しては、冒頭でも少し触れたようにあえて「キャンソン・ミ・タント紙」のウラ面を使って描いています。その方が草原の質感を上手く表現できるからですね。

 

 

そのへんのお話も詳しく掲載しておりますので是非読んでみて下さい!! それでは!!

 

 

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