この記事ではソフトパステルの使い方基本テクニックに加え「リンゴの描き方」や、

 

 

「猫の目の描き方」など、

 

実践のモチーフの描き方についても、しっかり解説していきますので是非最後までお付き合いください! この記事自体が超有料級の記事となっておりますので!!

 

 

基本的に「リアルパステル画」寄りのお話にはなりますが、できるだけ初級者さんにもわかりやすく解説していきますのでよろしくお願いいたします!

 

 

あっ自分はリアル系のパステル画を描いているKeigoと言います。ちょろっとパステル画の作品を紹介しておきます。

 

 

 

始めにお伝えしておきますが、現代において「パステル画」と言えば大半をソフトパステルで描いた作品のことを指す」という認識で良いかと思います。これはもう最近の世界的な流れを見ても明らかですね。

 

まあ部分的にハードパステルを使ったりすることもありますが、その他の大部分はほぼソフトパステルとパステル色鉛筆で描いている画家さんがほとんどだと思います。

 

ソフトパステルの方が材質が柔らかい分、単純に指で伸ばしやすく、ぼかしやグラデーションがやりやすい為、様々な作風に応用できるからということになりますね。

 

 

まあ稀な例ですが海外アーティストさんで「パステル色鉛筆のみ」で結構大き目のオウムの絵を描いているのを見たことがありますが・・・これはもう作品サイズに対して不向きな画材を選んでしまっているということになりますね・・笑。

 

「鉛筆型の画材」であまりに大きい絵を描くとなると相当な労力が必要になってきますし、芯先を削るのも大変で非効率すぎる描き方になってしまいます。なので、その場合は画材か紙のサイズを見直す必要があるわけです。

 

さあちょっと話が逸れましたが、ソフトパステルの使い方基本テクニックについて、すご~く単純な使い方から、「おっ」と感じてもらえる技術までいつくかご紹介していきますので、是非最後までお付き合い頂ければと思います!

 

ソフトパステル_使い方や基本テクニック
1.「細い線は”ヘリ(エッジ)”の部分を使う」

 

まずは単純なところですが、細い線をはみ出さないように描きたい時などはソフトパステルのヘリ(エッジ)の部分を使うということですね。

 

上の画像がまさにそのタイミングですね。リンゴの上部のカーブに沿ってソフトパステルのヘリ(エッジ)を使って色を乗せているところです。

 

慣れるまでは少し線がズレたりすることもありますが、何度かやっていれば狙った箇所に線が引けるようになります。

 

ちなみにヘリ(エッジ)が丸まってきたら、サンドペーパーで上手く削れば鋭利な部分ができますので、またヘリが復活します。

 

ソフトパステル_使い方や基本テクニック
2.「広い面積は半分に折ってから塗る」

「サイドストローク」と言ったりもしますが、ソフトパステルを半分に折って”側面の部分”で広い面積を塗っていくということですね。

 

例えば風景画の空の色であなたがよく使う「青」があれば、思い切って半分に折ってしまった方が広い面積を手早く塗れることがあります。なぜならソフトパステルを半分に折ることで人指し指と中指と親指で持ちやすくなり、広範囲をスムーズに塗れるようになるからですね。

 

まあこの半分に折るという考え方は絶対必須というわけではないですが、例えば前述したようにあなたが広範囲を塗るのによく使う「色」があれば、最初にソフトパステルを半分に折ってしまうのも大いにアリな選択かなと思いますね。

 

ソフトパステル_使い方や基本テクニック
3.「粉をなじませる道具」

ソフトパステルで描いていると、当然その部分に粉が付着します。そしてその粉を紙になじませることで初めて「混色」「ぼかし」「グラデーション」といった表現が確立されるわけですね。

 

ですので粉をまじませる道具をどのタイミングでどう使っていくのか?がとても重要になってきます。まあ作風にも寄るとは思いますが。

 

そこでソフトパステルの粉をなじませる道具について、なるべく実践形式で解説していこうと思います。基本的なことですが物凄く大切なパートになりますね。

 

1.指

まず基本のぼかしは当然「指」ということになります。指はソフトパステルの粉をしっかり定着させるという意味では最高のツールになりますね。

 

指の適度な密着感が、粉と紙をつなぎ合わせることにおいては最良のツールということになります。

 

2.さっぴつ、綿棒

 

指の次に思い浮かべるのが「さっぴつ」「綿棒」ではないでしょうか。この2つもドライ系の画材においては、なじみの深いアイテムと言えばそうなのですが、

 

この2つのアイテムは色がある程度乗った中盤以降に使うと、色をはぎとってしまう性質があるんですよね。まあ力加減にも寄りますが。ですので「さっぴつ」「綿棒」はなるべく制作の序盤ぐらいでベースの色を刷り込む段階で使うのがベストかなあと思いますね。

 

3.パステルブラシ

 

パステルの粉を刷り込む為の道具「パステルブラシ」ですね。まあこれはいわゆる「筆」と同じなので粉をそのまま刷り込む感じで使いますね。このブラシは大きさがいくつかありますので色々と探してみて下さい。
ただこの道具も「さっぴつ」「綿棒」と同様に色をはぎ取ってしまうことがあるので使用には注意が必要です。

以前に撮影した動画なのですが・・このパステルブラシを使ったちょっとした活用例の動画を撮影しましたので良かったらこちらも見てみて下さい!! もちろんパステルの粉でも同じことができますので。

 

 

4.パンパステル ソフト アートスポンジ

この道具は、「パンパステル」というファンデーションのように形状になったパステルを塗る為の専用スポンジです。
この道具はもちろん、ソフトパステルの粉をなじませることもできます。指が入らない狭い箇所の粉をなじませる時に有効な道具ですね。
ただ少々癖もありまして、わりと厚塗りしたリアル系の作風で、粉が乗り切った中盤以降にこの道具を使うとざらっと色がはがれてしまうことがあるので、
使うタイミングには慣れが必要ですね。初級者さんはまだまだ「こういう物があるのか・・」ぐらいに捉えておいてもらえれば問題ありません。
購入したい!という方は「パンパステル ソフト アートスポンジ」で検索するとヒットします。

 

5.コットン

 

ソフトパステルを茶こし等で粉末にしてから、紙に刷り込む為の道具です。上の画像の物はダイソーで買いました。非常に使いやすいですね。

 

 

コットンを使いこなせれば、グラデーションの夕景なんかも描けるようになりますね。

 

ソフトパステル_使い方や基本テクニック
4.「テクニック」

 

ここからは実戦で使えるちょっとしたテクニックをいくつかお伝えしていきます。パステル画の参考書を見ていると、著者の方が今までの経験で得たいくつかの技法なんかが掲載されていますね。

 

ただやはり、「実際の制作で使いやすい技法」でないと・・・あんまり知っていても意味がなかったりするんですよね笑。共感してくれる方もいると思います。

 

 

そういった意味で、私が参考書を見ていて「おっこれなかなか良いな」と感じた実用的な技法のみをいくつか抜粋して紹介していきますので、良かったら今後の制作に取り入れてみて下さい。

 

ちなみに「パステル画のおすすめの参考書」については以下の記事にまとめてあります!!

 

1.イレージング

引用:「パステル画の描き方 誠文堂新光社さん」

 

ソフトパステルで描いたところを練ゴムなどで消すことで形を表現する技法のことです。

 

これは実践形式を考えるとまさに「空に浮かぶ雲」を描く時に使える技法ですね。

 

2.スティップリング

 

 

で何かの物体や濃淡を表現する技法のことですね。何となく「点描画」をイメージしてもらえれば良いかなと思います。実際のケースで考えると上の画像のような複雑な木の葉っぱを描く時に使える技法ですね。私が描いた作品です。笑

 

何色もの「緑」をひたすら点描で重ねて描いていきました。大変でしたがかなり楽しい制作になりましたね。

 

3.マスキング

先程の「パステルブラシ」の動画内でも紹介しましたが、厚紙などをカットし、その形に沿って何かの物体を表現する方法をマスキングと言います。

 

他に厚紙以外で身近なものだと、その名の通り「マスキングテープ」がありますね。直線の表現をしたい時なんかに重宝するアイテムです。

 

 

4.フロッタージュ

引用:「パステル画 技法と表現力を磨く50のポイント メイツ出版さん」

 

小さいころ10円玉の上に紙を敷いて上から鉛筆でこすり遊びをやったと思いますが、アレのことですね。洗濯板の上に厚みの薄いラシャ紙なんかを敷いてこすると、上の画像のようなやや幅広の線の模様なんかも描けたりしますね。

 

色々なものを敷いて試すとかなり楽しいかなと思います。

 

5.プリンティング

 

引用:「パステル画 技法と表現力を磨く50のポイント メイツ出版さん」

 

プリンティングとは「ジェッソ」という下地剤を合わせたもの(混ぜる割合は1:1)を転写したい葉っぱなどに直接塗り、それを紙に押し当ててて型を写し取る技法のことです。

 

またジェッソが乾いたら、上からパステルの粉を刷り込んでいくと絵の風合いが増し絵の質感が一気に上がります。

 

6.グラデーション

 

 

風景画では欠かせない「空」ですが、出来る限りきれいなグラデーションの空を表現する方法を私の方で動画にまとめましたので、とりあえず以下チュートリアル動画をご視聴下さい。3分15秒辺りから重要ポイントです!!

 

 

要は「一度、紙面に指をつけたらむやみに指を離さない」ということですね。

 

まあ他のウェットな画材でも「無駄な筆の手数を減らすと、きれいな表現ができる」とか言われていたりするので、それと少し似ているかもしれませんね。

 

他にも私の方でグラデーション自体の作り方を以下の記事でまとめておりますので、是非ご一読願います。

 

7.きれいな円形の表現

シャボン玉や月など、「きれいな円形」を必要とするモチーフを描く場合には、いくつかの道具を使うのが効率的です。

 

 

まずは円形の型枠をカットする為に必要なのが「コンパスカッター」です。結構くせのあるアイテムですが何度か使っていればそれなりに慣れてきます。

 

 

それか、もっとおすすめのアイテムとして、少し値は張りますが「サークルカッター」というものがあります。上の画像の物です。

 

こっちの方がコンパスカッターに比べて、安定性が格段に上がりますのでカットはしやすくなりますね。私も先日購入しました。

 

 

 

 

 

 

型枠自体は透明フィルムやや厚みのある紙をカットして使うのがおすすめです。上のものは私がよく使っている「弱粘着」の透明フィルムですね。

 

弱粘着じゃないとはがす時に紙が破れてしまいますので注意しましょう。

 

 

あとはこういった「製図用テンプレート」を使うというのも1つの手ですね。あなたの画風がどんな感じか?によって色々使い分けてみると面白いと思います。

 

 

ソフトパステル_使い方や基本テクニック
「実際のモチーフ:リンゴの描き方」

 

さあここからは実際のモチーフ「リンゴの描き方」について解説していきます。

 

初級者さん、脱初級者さんぐらいを対象に"マネ"で描ける!!をテーマに、この項自体を1つの「描き方講座」として作成しましたので、

 

 

リアルパステル画の技術を上げたい!!という方は是非このページをお気に入り登録して頂いてご活用頂ければと思います。

 

 

これから私が説明する手順で制作を進めてもらえれば、大きく外れてしまうことはないはずです。おそらく初級者さんでも、「おっまあまあリアルなリンゴになったぞ!!」ぐらいの着地にはもっていけると思います。

 

 

それだけ「パステルという画材が扱いやすい画材」ということも言えると思います。

 

 

なんと言っても指が筆が代わりになりますし、紙面上で直接色を混ぜることができる優れものなんですよね。失敗したら上から違う色を重ねていけば良いだけです。

 

 

是非今回の「リンゴの描き方」を通してパステルという画材の「柔軟さ」「楽しさ」を実感してもらえたらなあと思います。

 

それではスタートしていきます!!

 

 

あっ「そもそもパステル画の基本画材や紙や道具についてもっと知りたいんです!!」という方は以下の記事も合わせてどうぞ!!

「モチーフと完成形」

まずはリンゴの資料と作品の完成形をお見せします。

リンゴはあらゆる画材で「初級編」として扱われるモチーフなので、パステル画の入りとしても非常にやりやすいモチーフになると思います。

 

今回リアルパステル画の基本事項として始めにお伝えしておきたいことは、紙に対して「モチーフを大きめに描く」ということです。

 

 

パステルという画材は、粉が大量に出て線が広がってしまう画材なので、モチーフを小さく描きすぎてしまうと細かい箇所のリアルな描写ができなくなってしまうんですね。

 

なので今回のリンゴのサイズが「A4サイズの紙に対しては、だいたい最小ぐらい」と思ってもらって良いと思います。ですのでこれ以上は小さくしない方が無難です。

 

もちろんリアル系じゃなければもっと小さくても良いと思います。

「紙と画材」

画材はソフトパステルパステル色鉛筆は必須となります。私はレンブラントのソフトパステルカーブオテロのパステル色鉛筆を使って描いていきますが、
私と同じじゃなくても全然問題ないです。とりあえずはあなたが今お持ちの物で進めてみて下さい。リンゴなので色数もそこまで多くありません。
紙はケント紙以外ならとりあえずは何でも良いと思います。ケント紙は表面がツルツルし過ぎていて、重ね塗りが必須なリアル系には不向きですね。
私は上の画像の「スケッチーズ」というサラサラした紙を使いました。この紙は質感は悪くないのですが、一枚一枚が薄すぎますね・・笑。なので決しておすすめの紙というわけではありません。数年前に練習用として購入したまでですね。

「リンゴの資料と輪郭線のトレース」

さあここからは実際の描写に写っていきます。

 

まずリアル系の作品を描く場合は、輪郭線を「トレース」で描いてしまうことをおすすめします。なぜなら単純に「リアルさの度合いが上がるから」ですね。非常にシンプルな理由です。笑

 

まあどうしてもトレースに抵抗がある・・という人は、リンゴぐらい単純な形ならフリーハンドでもいいかもしれませんが、できるだけ・・今回だけでもトレースで輪郭線を描いてもらえれば、その後の描写がスムーズに進むと思います。

 

まあ最終判断はお任せしますが、講座としてはトレースを使う流れで進めていきます。

 

 

【資料】

 

今回はA4サイズで描いていきましょう。先ほども言ったようにA4以下だとリアルパステル画としては小さすぎて不向きなサイズになってしまいますね。

 

以下の資料画像を「右クリック⇒名前を付けて画像を保存」にてダウンロードして下さい。

 

次に画像をUSBなどに保存してコンビニでプリントアウトします。今回はA4サイズカラー2枚プリントアウトして下さい。

 

2枚というのは1枚は描く時に見る用で、もう1枚はトレース用です。トレースは紙に筋が付いて汚くなるので、必ずもう1枚きれいな見る用の資料があった方が良いです。あとトレースはカラーの資料でやらないと細部がしっかり読み取れないですね。モノクロ資料はやめた方が良いです。

 

なので今回はA4サイズカラー2枚プリントアウトして下さい。

 

 

 

【トレース】

 

トレース方法は以下のページに詳しくまとめていますので是非ご参照願います。

 

トレース方法

 

 

要は印刷した資料をテープ(3か所)で紙に貼り付けて、上からボールペンなり鉄筆なりでリンゴの形をなぞって、輪郭線を転写していくというだけの話ですね。おすすめは鉄筆です。

以下トレース後の画像になります。

 

ちょっとぼやけた画像で申し訳ございませんが・・・だいたいこんな感じでトレースできていれば問題ありません。

 

 

リンゴ全体の輪郭にプラス、内側の特徴的な模様や、くっきり色が分かれている境目もなるべくしっかりトレースしておいて下さい。後々それらが「ガイド」になってくれるので格段に描きやすくなりますね。

「リンゴの描写 前半」

 

 

さあここからはソフトパステル、パステル色鉛筆での描写に移ります。

 

進め方ですが、まずはソフトパステルで「見たままの色をどんどん乗せながら、ベースの"色分け"をしていく」ということですね。

 

細かい色分けは後々、少しづつ進めていけば大丈夫ですので、まずはザックリ目でも良いので資料を見ながら、ベースの色分けをしていきます。非常に大切な初めの工程になります。

それではスタートしていきます!!
【ベース(1段階目)の色分け】
始めは肌色ぐらいの色で上の方の明るい部分から描いてくのがやりやすいですね。
黄色っぽく見えるところはそのまま黄色を乗せていきます
端や底の影になっている部分は躊躇せず「こげ茶色」を乗せていきましょう。ソフトパステルのへりの部分を上手く使って、なるべく際からはみ出さないように描いていきましょう。
★ポイント★
まだまだ指で粉をなじませなくて大丈夫です!!
形ができていない序盤で粉をなじませてもあまり意味がないので、色分けが一旦片付いた段階でなじませていけば問題ありません。

このベースの色分けの段階でなるべく資料に近い色付けができればその分、後々の描写は楽になってきます。

ただ始めは伸び伸びと描いていって下さい。色を間違えたらまた正しい色を乗せていけば問題ありませんので。

それではどんどん進めていきます。

 

このぐらいまで来たら、濡れタオルで指をきれいにしてから粉をなじませていきます。
★ポイント★
粉をなじませる時は、ただなじませるだけではなく資料を見ながら、
「ここはこのまま赤色を伸ばすと黄色と混ざって良い感じになるな」とか、
「ここは指を変えてきれいな状態の方が忠実な色を表現できるな」とか、
「今は良い感じで指に濃い色が付いているからこのまま暗い部分に活かせるな」とか、
現状を考えながら粉を伸ばしていくことが大切です。
リンゴはほぼ球体なので球体の丸みやリンゴの形を意識して指を動かしていきましょう。乱雑に動かすと絵が乱れてしまいます。
際の部分は小指も使っていきましょう。
さあこれぐらいの感じになればベースの色分けとしてはとても良い状態ですね。
ヘタを描いていきます。ヘタは細かいのでさすがにパステル色鉛筆で描いてきます。まずはベースの黄土色を全体的に塗っていきます。塗ったら一度、綿棒かさっぴつで色を刷り込んでおきましょう。
次にこげ茶色ぐらいで暗い部分を描いていきます。
これぐらいまで描ければとりあえずはOKですね。これで初期段階のベースの色分けは完了しました。
先ほどもお伝えしましたが、このベースの色分けがしっかりできていれば後の細かい部分の描写が非常にやりやすくなりますので、現段階で資料と見比べて大きく不足している部分などがあれば、加筆しておいて下さい。

2段階目の色分け

さあざっくりの色分けとヘタが描けたので、ここからは「より正確な描写」をしていくフェーズに入ります。「2段階目の詳細な色分け」という感じですね。

 

もうある程度、形ができているのでここからは必要に応じて、描いたらすぐ指でなじませるといった流れで進めていって下さい。そうすれば現状の色合いをすぐに確認できますので。

 

それでは再び描いていきます。

 

リンゴの「赤」の中でも中央や際や下部の辺りは濃い目の「ワインレッド」ぐらいの赤でちょうど良いぐらいですね。濃い所はしっかり濃い目の色を使うということですね。
この辺りの中央やや左の特徴的な模様はしっかりトレースしておいた部分なので描きやすいですね。
さらにこの模様自体がガイドになってくれるので、その他の部分との色の対比にも役立ちます。
ここは明るめの肌色や黄色を少し入れていくと効果的です。

上部の光が強い所はそのまま「白」で表現して大丈夫ですね。

まだまだリンゴ表面の細かい粒(果点)は描かなくて大丈夫です。最後の方にパステル色鉛筆で描いていきますので。

 

底の影の部分は、暗めの黄土色で表現すると効果的です。
この辺りの中央から見て右上ぐらいの一帯は黄色を乗せていくと資料通りの絶妙な「リンゴらしさ」が浮き出てきます。
下の方の濃いめの模様はこげ茶色でしっかり付けていきましょう。描いたら指でなじませていきます。
リンゴの形がだいぶ浮き出てきましたね。このぐらいまで描けたら次は背景を描いていきます。

背景

背景を描く手順ですが、

 

まずは水色のソフトパステルでリンゴの輪郭線を囲うように描いていき、その後で広い部分を一気に塗っていくという流れが最も効率的なやり方になりますね。

 

ちなみに、背景を全て"パステル色鉛筆"で塗ったとすると・・・、面積が広すぎて気力、体力共に疲弊してしまう上に、仕上がりが筋だらけの汚い背景になってしまいますので、絶対にやめましょう笑

 

それでは背景を描いていきます。
きわきわの部分はさっぴつで粉を刷り込んでいくと、きれいな輪郭線を表現できます。さらにさっぴつを水色のソフトパステルに押し付けて色を付着させた状態で刷り込むのもまた効果的です。
こんな感じでまずはリンゴの輪郭線を囲えればOKです。
★ポイント★
この輪郭線を囲う工程ですが、

この工程で「きれいにリンゴの輪郭線を表現する」という意識を持って輪郭を囲っていって下さい。

現段階ではまだリンゴの輪郭が少し乱れた状態だと思うので、背景を描くと同時に「リンゴの輪郭もしっかり描く」という意識を忘れずに描いていって下さい。

ですのでこのタイミングで改めて資料を見て、リンゴの形を見直してみるのも良いかもしれません。

あとは一気に塗りつぶしていくだけですね。背景に関してはある程度塗ったらその都度指でなじませる、という流れで問題ありません。
 
こんな感じでビッチリ塗りつぶせればOKですね。

 

 

リンゴの描き方:まとめ

 

さあ現段階で7割ぐらいが完成した状態ですね。

 

ここからの工程で学べることは、

リアルさを爆上げするリンゴの描き込み
繊細な影を自然に描く方法(今後の制作にも超有益)
最後の仕上げ

といった感じになります。

 

さあその続きなのですが・・、

 

大変申し訳ございません・・ブログ記事としては一旦ここで終了とさせて下さい。

 

多分これ以上静止画と文章での説明を続けても、読んでいる側のあなたもシンドイと思いますし、理解にも限界がくると思います。

 

そんなわけで、「この続きも学びたい!!」という方の為に、

 

スタートからゴールまでの全工程を学べる「リンゴの描き方 動画講座」というものを開設しました!! 

 

「もっと学びたい!!」という方は是非そちらの方で存分に学んで頂ければと思います!! 本記事で説明してきた内容も含め、全工程を余すところなくまとめた動画講座になります。

 

もちろん無料で視聴できる動画講座となっておりますのでご安心ください!!さらにメールでの相談や作品添削も受け付けていますので、

 

この機会にパステル画の技術を上げたいっ!!とお考えの方は是非一度、下のページをのぞいてみて下さい!!

 

 

ソフトパステル_使い方や基本テクニック
「実際のモチーフ:猫の目の描き方」

 

 

さあここからは「猫の目の描き方」について解説していきます。

 

「目」というパーツは動物画、人物画においても最も重要なパーツになりますので、しっかり描き方をマスターしておくことをおすすめします。

 

 

一度「描き方のパターン」みたいなものを学んでしまえば結構応用が効いたりもしますので、是非この項を参考にしてもらえればと思います!!

 

 

今回は私Keigo流の描き方で、あくまで「リアル系の描き方」になりますね。「リアル」という系統は全ての作風の基本となる系統なので、一度学んでしまえば必ず今後の役に立つはずです。

 

それではスタートします!!

 

「画材について」

 

今回は「目」という小さいパーツを描くだけなので、パステル色鉛筆のみで描いていきます。メーカーですが私はスタビロのカーブオテロで描きました。このパステル色鉛筆は発色が良いのが特徴で、さらに水に溶けるので筆を使ってぼかしたり、にじませたりと多彩な表現もできるんですよね。なので世界中でも愛用されているわけですね。

 

もちろん他のメーカーでも全然良いと思いますが、安すぎるメーカーというのは本当におすすしません・・。安い画材の質のせいで上達が遅れてしまうからですね。

 

まあ話が逸れてしまうので、これに関してはまたいつか別の記事で解説していこうと思います。

 

 

「紙について」

 

紙ですが、今回すこ~~し隠しておきたい気持ちもあったのですが・・笑 ただ、せっかくこの記事をここまで読んでくれているあなたに感謝の意も込めて、「リアル系に適した最高の紙」を教えちゃいます。

 

上の画像の「キャンソン・ミ・タント・タッチ」という紙ですね。

 

 

この紙は表面が砂状の”サンドタイプ”になっている紙で、まさにサンドペーパーを連想してもらえれば良いと思います。ザラザラした表面にパステルの粉がビッチリ付いてくれるので、定着率が良くリアル系にはもってこいの紙になるんですよね。世界中のリアルパステルアーティストがこぞってこのサンドタイプの紙を使うのもうなずけます。

 

冊子タイプで売られていて、色つきの紙になりますね。似ている名前で「キャンソン・ミ・タント紙」という紙もありますので、必ず「タッチ」の方を購入するようにして下さい。

 

「猫の目の資料と輪郭線のトレース」

 

さあ今回はこの画像が資料となりますので、画像保存して頂きコンビニなどでA4サイズでカラー2枚でプリントアウトして下さい。

 

なぜ2枚か?というと、1枚は描く時に見る為のもので、もう1枚はトレースする時の為ですね。トレースすると紙に筋が付いて汚くなりますので、必ずもう1枚きれいな見る為のものがあった方が良いです。

 

あとトレースはカラーの資料でやらないと細かい部分がしっかり観察できないですね。なのでモノクロ資料はやめた方が良いです。今回はB4またはA4サイズカラー2枚プリントアウトして下さい。

 

 

今回、目の輪郭線はちゃちゃっとトレースで描いていきます。トレースに抵抗があるという人も今回だけトレースでお願いいたします。

ちなみにトレースの詳しいやり方は「リアルな絵を描く為のトレース方法」でも解説しています。

 

 

まずはプリントアウトした資料の裏面の目の部分だけソフトパステルの白で塗りつぶします。目以外は大丈夫です。塗ったら指で粉をしっかり広げておきます。

 

※普通の白い紙を使う人は裏面を「鉛筆」で塗りつぶしてトレースして下さい。

 

 

次に、マスキングテープ(3か所)で資料と紙を固定して上から目の輪郭線をトレースしていきます。ちなみに鉄筆を使うとトレースが物凄くやりやすいですね

 

。上の画像の鉄筆は私が長年愛用しているものです。もし購入希望の方は楽天で「レザークラフト DB両面鉄筆」で検索するとヒットします。500円~600円ぐらいで購入できますね。

 

 

 

さあこれぐらいの感じでトレースできていればとりあえず良いと思いますね。

 

「猫の目の描写 前半」

 

それでは実際の描写に移っていきます。

 

まずは芯先をピンととがらせた黒で「黒目」や「その他の黒い部分」を一気に描いてしまいます。目はこの描き方で一気に黒をのせていく流れが効率的ですね。

 

私は目は基本毎回この流れで描いています。

 

 

 

次は白で光の部分を描いていきます。

 

 

 

再び黒で光の形を整えつつ、細部を描き込んでいきます。紙は描きやすいようにグルグル回して描きましょう。

 

さっぴつで浮いた粉をなじませておきます。さっぴつは絵の序盤の方で使うことをおすすめします。描き込みが進んだ中盤以降だと色をはぎとってしまいますね。

 

 

 

よ~く見ると目の光の中に水色っぽい雰囲気が感じられますので、適度な水色を選んで少し乗せていきます。再び黒で形を整えたり、濃さを足していって下さい。

 

 

 

やや茶色に近いぐらいの主張が強い黄土色で黒目以外の部分を一気に塗っていきます。指が入るようでしたら指で粉をなじませます。指が入らなければ綿棒やさっぴつで粉をなじませていきましょう。色がはがれてしまったらもう1度パステル色鉛筆で塗り直して下さい。

 

 

 

明るめのクリーム色で目の中の模様を描いていきます。再び指や綿棒、さっぴつを駆使して粉を刷り込んでいきます。

 

 

 

ここからは目尻のあたりを描いていきます。うっすら「赤茶色」の雰囲気があるのでまずは赤茶色を全体に乗せていきます。次にその上から「こげ茶色」を乗せて暗さをしっかり表現していきます。

 

目の下の方も少し囲うように塗っていきます。

 

 

「猫の目の描写:まとめ」

 

 

さあここからですが、あとはもう資料を見ながら適した色を乗せていけば大きな失敗はないはずですね。要所要所のパートだけいくつか画像を乗せておきます。

 

 

いかがでしたか? たぶんそこまで難しいという感じはなかったかと思います。

 

おすすめの描き順は「黒い部分から描いていく」ということですね。他の色は資料を見ながらじっくり選んでいけば大幅に外れることはありませんね。

 

まずは広範囲に塗れるベースの色を敷いていき、その上から細かい部分の色を重ねながら微調整しつつ仕上げていくという流れがベストですね。

 

 

ソフトパステル_使い方や基本テクニック
「まとめ」

 

現代ではあらゆるメディアが発達しているので、「自分だけの技法を一から見つけよう!」という考えはちょっとナンセンスかなと思いますね。笑

 

それよりも、土台はインターネッとや参考書からサクッと仕入れてしまい、その上にあなたらしい「独自の何か」を付け足して技法を磨いていく方が今の時代には合っていますね。

 

また土台となる知識も、生身の情報であるネット記事や動画配信と、紙媒体ではありますが信用のおける参考書という存在をミックスさせつつ構築していくのが現代にはマッチした考え方なのではないでしょうか。

 

最後までお付き合い頂きありがとうございました!!

 

Twitterでフォローしよう