
私は約12年間の間「リアルな人物模写」を中心に絵を描いてきました。
これから人物の模写を中心にやっていきたいと考えている絵の初心者の人は、流し読みでも良いので、
過去の私の「2つの失敗談とその対策」を読んでもらえればと思います。3分程でサラリと完読できますので。
人物模写に限らず絵描き全般における話になります。
失敗談とその対策1 「色々な画材に手を出し過ぎた」
私は11年間の間、色々な画材に手を出し過ぎてきてしまいました。その結果生じた弊害は・・・
fa-arrow-right画力が伸びづらい
fa-arrow-right画風が定着しない
この2点です。これは絵描きにとっては致命的な弊害と言えます。
この辺りの詳しい話は以下の記事で解説していますので、一読願います。
普通に考えても「一つの画材」の特性を理解できれば、その画材を使って「良い絵」が描けるようになります。
そして、その画材でなら理想の絵が描けるようになり、自然と画風も定まっていくことになります。これは極々単純明快な流れなのです。
それをちょこちょこ色々な画材に手を出してしまっては、全ての画材の習得スピードが遅くなるのは明白です。これでは画風も定まりません。
私は、鉛筆、色鉛筆、アクリル、水彩、油絵、ペン画、ミリペン、デジタル(Photshop、Illustrator)と中途半端に色々な画材に手を出し過ぎてしまいました。
その結果、画風が定まらず苦悩の連続でしかありませんでした。
例えば、あなたが好きなアーティストも「武器となる得意な画材」というものが必ず1つはあるはずです。
SNSで話題になるアーティストも「○○画家の○○さん」という風に一つの画材とセットで認知されるケースが多いです。
あなたも、なるべく早い段階で「最強の武器」となる画材を見つけて極めていって下さい。
失敗談とその対策2 「メイキング動画を見過ぎた」
私は数年前Youtubeで、1日に20、30本ペースで人物模写の「メイキング動画」を見まくっていました。
その結果生じた心の変化は・・・
fa-arrow-right自分の非力さを常に痛感させられる
fa-arrow-right早回し動画なので「描き方の疑問」ばかりがつのる
という2点です。
「このアーティストと同じぐらいのレベルになるには、あとどれぐらいかかるのだろう・・・何が足りないのだろう」
と毎回毎回、無駄にネガティブなことを考えるようになってしまったのです。この時期は本当にきつかったです・・・。
まあ、人によっては「毎回ポジティブな思考になれる」という人もいるかもしれませんが。
どちらにせよ、絵の初級者の人が「過度にメイキング動画を見る」という行為には多くの危険がはらんでいるような気がするのです。
また、「早回しのメイキング動画」というものは基本宣伝目的の為のものなので、技術の習得ということを考えると大した意味をなしません。
全く意味がないとは言いませんが、何度見たところで大幅な画力の向上につながるということは考えにくいです。
それどころか「描き方の疑問」や「道具の疑問」ばかりがつのっていき、その疑問が今度は「余計なストレス」へと転じてしまい、
最終的にモチベーション低下にまでつながってしまう可能性があるわけです。実際私は危ないところまでいきました。
まとめ
「早回しのメイキング動画」ではなく、しっかり日本語で解説されたチュートリアル動画ならまた話は別ですが、それもまだまだ本数自体が少ない気がします。
早回しのメイキング動画は、たまに見てモチベーションを上げる為の「材料」ぐらいの位置づけが一番絵描きにとっては適していると考えます。