
一般的に「絵を挫折してしまう理由」の一つについて考えてみました。
この記事を読んでくれている絵の初心者の方は、是非参考にしてもらえればと思います。
そして、できる限りスムーズな絵描きライフを送って頂ければと思います。
まず一番多い挫折のケースとしては、「成果を感じられないから」ということになるかと思います。
絵以外のことでも言えることですが、小さな成長を感じられるからこそ、そこに喜びが生まれ、
その喜びが「やる気」へと繋がり、一つの物事を継続できるようになっていくのです。
そしていずれはその道の達人ということになるのだと思います。
その点、「絵」というものは一作品一作品の成長度合いが本当にわずかです。基本のデッサンに関しても、何十枚と描いて初めて
初期の作品と比べてそれなりの成長を感じられるぐらいの成長速度になります。
そこへきて普段、働きながら、または学校に通いながら絵を学んでいるという絵の初心者の人は、その本業の多忙さも重なり、
絵が徐々に重荷になってしまい、やがては絵を挫折してしまう・・・という流れが一番考えられるケースではないかと思います。
それならばどうすれば良いのか・・・
そんな時は描くモチーフを「最大限楽なモチーフにする」という風に思考の転換をしてみてはどうでしょうか。
例えばですが、人物を描くなら初めは「横顔」からひたすら描いてみるという方向で考えてみて下さい。
服などは一切描かなくても良いと思います。
なぜ「横顔」かと言うと、「横顔」なら「正面の顔」に比べ明らかにおうとつがはっきり読み取れますので、描きやすさは格段に上がります。
さらに描く量も「横顔」なので、目、鼻、口は半分で良いことになります。描く量が少なければ時間も短縮され、
集中力も投下しやすい為、比較的「うまい絵」に仕上がることが多いです。私の過去の経験からも明らかです。
そして、「うまい絵」を描けたことで、それが一つの「成功体験」へとつながるのです。この成功体験が非常に大切です。
冒頭でも述べたように、小さな成功体験でもそれを実感することができれば、それが喜びへと繋がり次の作品政策へのパワーとなるのです。
この成功体験の繰り返しで皆、えが上手くなっていくのです。
人物画以外でも、例えば風景画なら「建物」だけをひたすら描いてみようという風に思考を転換させると、
やがては建物の描写が確実に上手くなります。その成功体験を元に、今度は空と雲を描いてみましょう。
そうすればひとまず風景っぽくはなるはずです。そこから色々な物を付け足していけば良いのです。
要は「自分を波に乗せることができればしめたもの」ということを私は強く訴えかけたいのです。
上手く描けないものは後回しで良いと思いますので、楽に描けるものから描いていき、どんどん成功体験を積み重ねていきましょう。
そうすれば、気付いたころには人々が「おっ」と思うような絵を描けるようになっているはずです。