初めまして!! パステル画家のKeigoと言います。
今回はパステル画_リアルな「シャボン玉」の描き方を全公開していきます。主に初級者さんに向けて「リアルなシャボン玉」の描き方を解説していこうと思います。
このシャボン玉になりますね。
まあリアル度合いで言ったら「普通のリアリズム」ぐらいのレベルにはなるかと思いますが、パッと見で「おっなかなか凄い!」という感想は抱いていもらえるんじゃないかなと思います。
あっ一応私Keigoの他のパステル作品も掲載しておきますね。
「シャボン玉」というモチーフですが、一言で言うと「しっかり取り掛かれば難しくはないモチーフ」なんですが、「簡単だろうから、そんなに構えなくても大丈夫だろう」と考えていると・・・結構失敗します笑 「月」とかもそうですね。
なのでたかがシャボン玉、されどシャボン玉と言う感じで油断せずに、全力で取り掛かるようにして下さい。そうすれば決して難しいモチーフではありませんね。
それではスタートしていきます!!
【パステルアート】リアルなシャボン玉の描き方
1.「準備する画材、紙、道具」
初めに画材ですが、
があるとスムーズに進められると思います。
紙は「キャンソン・ミ・タント」のA4サイズの黒色の物を半分にカットして使いました。
世界堂さんでバラで購入しましたね。この紙は「パステル画」としては世界標準の紙になりますので、可能であれば是非この紙を用意してもらえればなと思います。
ちなみにこの紙は表面と裏面がありまして、質感には結構な違いがあります。なので今回のシャボン玉では粒々の配列が規則的な「表面」の方で描いていきます。その方が今回のケースでは適していると思います。
どっちが表面なのかというと、上の画像のようなザ・パステル画という感じの「粒々の質感」になる方が表面になりますね。これはすぐわかると思います。
さあその他の道具ですが、きれいな円形を表現する為に必須なのが「透明フィルム」ですね。輪郭線をきれいに表現してこそ、リアル度合いが増してきます。
ちなみに、上の透明フィルムは私が実際に使っているものですが「弱粘着フィルム」なので、はがす時に紙が破れてしまう心配がありません。
私と同じ物を購入する場合は、アマゾンで「従来版-粘着力(弱) - 10枚セット」で検索してもらうと、¥750ぐらいのものが見つかるかと思います。
次がコンパスカッターですね。透明フィルムを円形にカットする時に使います。
このアイテムは、しっかり使いこなすまでには・・それなりの慣れが必要ですが、何度か使っていればそのうちなじんでくると思います。
実は今、他のコンパスカッターも模索中です・・・。笑
あとは細めのさっぴつが1本あると良いですね。ちなみにさっぴつの先っちょが汚れたり、丸まったりした時はサンドペーパーに押し付けて削ればまた簡単に復活しますね。
資料も載せておきます。実際に描いてみる場合は上の画像を右クリックで保存して、コンビニでA4サイズ、カラーで1枚プリントアウトして下さい。やはり印刷して紙媒体でじっくり観察した方がリアル系の場合は絵の仕上がりが良くなりますね。
画材、紙、道具に関してはこんなところです。
超簡単!パステルでリアルな月を描く方法
2.「実際の描写」
さあここからは静止画での説明になりますが、初級者さんでも相当わかりやすく解説していこうと思います。文章でもかなり大切なポイントをお伝えしていきますので、是非お見逃し無いようお願いいたします。
コンパスカッターで透明フィルムをカット!
初めに透明フィルムを円形にカットしていきます。【ポイント!】このつるつるしたオモテ面👆をカットするのではなく・・・
マス目の引いてあるウラ面の方を上に向けてコンパスカッターでカットしていきましょう!! オモテ面の方をカットすると滑って上手くカットできません。ここは気を付けて下さい。
カットする時のポイントですが、コンパスカッターの針はかなり強めに突き刺しちゃって下さい。でないと回す時に針がズレてしまいますね。
針を強めに突き刺したら、コンパスカッターをぐるっと回していきます。そうするとだいたい、1回目の回転では完全にカットできない時があるので、その時はもう1周つまみを回していくと、きれいな円形にカットができます。何度か練習してみて下さい。
さあ今回はシャボン玉の練習になりますので、ある程度描きやすいサイズの「直径6~7cm」ぐらいに透明フィルムをカットします。カットしたら空気が入り込まないように紙に貼り付けて下さい。
フィルムがよれてしまったら少しはがして、また貼り直せばOKです。角やきわきわの部分はしっかり指で押し当てて貼り付けておきましょう。
シャボン玉の描写
フィルムが貼れたらシャボン玉を描いていきます。まずは上の画像ぐらいの「普通の黄色」で円形の際きわを描いていきます。
とりあえずこんな感じになれば大丈夫ですね。
ぐるっと1週、黄色をひいたら小指でなじませます。早速ポイントですが、フィルムの「際きわ」までしっかり粉をなじませておきましょう。きれいな円形を作る上では大切なポイントになります。
今回の黄色と次に塗る紫っぽいピンクは、色として強調したい大事な2色なので、濃度の高いソフトパステルでしっかり塗って「紙の黒色」を隠蔽しておきましょう。
次に「紫がかったピンク」で先程の黄色の内側を塗っていきます。
さあ改めて資料も載せておきますが、ピンクの部分も少し特徴的な形を描いておけると尚良いですね。
ここからパステル色鉛筆も使っていきます。上の画像ぐらいの「水色に近い明るめの青」で上下に突き出た特徴的な模様などを描いていきましょう。この青が「ベースの色」になりますね。
フリーハンドなので、模様の位置関係がなるべくズレないよう、しっかり資料を見て描いてきます。最後にさっぴつで粉をなじませておきましょう。
次は今描いた水色の部分に「普通ぐらいの青」で濃さを乗せていきます。
ある程度濃さが乗ったらOKですね。再びさっぴつで粉をなじませておきます。
次は「エメラルド寄りの青」ぐらいで「上下の突き出た模様」を全体的に塗っていきましょう。
色の鮮やかさが少し強調されました。
さらに「普通ぐらいの黄緑色」で模様の明るい部分をどんどん描いてきましょう。これぐらいからリアル度が増してきますので、かなり楽しくなってくると思います。
周りの細かい模様もどんどん表現してきましょう。描いたら少し小指やさっぴつでなじませておきます。
さあこの辺からさらに楽しいパートに入っていきます。「白」で見たままの光や際きわの明るい輪郭部分を表現してきます。
油断せずしっかり資料を見ながら進めていって下さい。
ピンクの上から白をひいて、小指やさっぴつでなじませると絶妙な「薄ピンク」も表現できますので、この辺のタイミングで「描いたら粉をなじませて色を確認」という一連の動作を繰り返しながら、じっくり進めていきましょう。
さあいよいよ完成が近づいてきました。最後は黒で主に線状になった模様を描いていきます。黄色とピンクの間の微妙な空間なんかはまさに黒で表現できると思います。細部まで描けば描くほどリアルに仕上がっていきます。
この時、芯先は出来るだけとがっていた方が描きやすいですね。サンドペーパーなどに押し当ててとがらせておきましょう。
最後の最後に改めて資料と見比べて、足りない色があればどんどん追加で足していきましょう。少し離れたところからも見てみると資料との違いを認識しやすくなります。
さあこれにて完成となります。制作時間は1時間ほどでした。
【パステルアート】リアルなシャボン玉の描き方
まとめ
当記事では「リアルなシャボン玉」の描き方を解説してきましたが、円形のモチーフをリアルに描くために一番大事なことは、まずは「きれいな円の輪郭を作る」ということですね。
これが大切なスタートになります。内側の細部の描写に関してはその後の頑張りで結構何とかなるものですね。笑 なので始めの円形の作り方だけはしっかり練習で慣れておく必要がありますね。
逆にそこさえ慣れてしまえば、今後「月」などの他の円形のモチーフも描けるようになるはずです。ちなみに「リアルな月の描き方」は以下の記事で解説していますので、合わせて読んでみて下さい。
最後に・・・、
少し前から私の方で「リアルパステル画 無料講座」という小さなコミュニティをスタートさせましたので、興味のある方は以下ページを覗いてみて下さい!