体の各部位において本来あるべき数より「その数が多い」状態で生まれてきた5人の奇形の人々を紹介します。

奇形1 「2つの顔」

出展:奇形全書

パスカル・ピノン

上の写真は1927年に撮影されたものです。

 

メキシコ人男性のパスカル・ピノンおでこにもう一つの顔を持って生まれてきました。

 

このように頭部が二つ存在する奇形のことを「頭頂結合双胎」と呼び、他の奇形に比べても極めて珍しいケースだということです。

 

おでこの部分にあるもう一つの頭部の目は度々瞬きをするようです。ピノン本人にもう一つの目で見た世界が映像として入ってきているのかどうか・・・ということが個人的には気になるところです。

 

ただ1783年に同様の「頭頂結合双胎」で生まれたインド人の幼児に関して言うと、おでこのやや横についたもう一つの顔がいわゆる本体としての顔とは別の表情を見せていたとのことです。

 

本体の方は目を閉じていても、もう一つのおでこの顔は目を開いていたり、はたまた本体の方に授乳をすると、おでこの顔も一緒に満面の笑みを浮かべるといった同調をすることもあったようです。 

 

奇形2 「他乳房症」

出展:奇形全書

1878年から1898年の20年間でこういった奇形乳房の症例が930件報告されたそうです。その中でもイギリスのヘンリー8世の妃アン・ブーリンは上の画像の女性のように乳房が3つあり、三角形を描くように乳首が3つ付いていたようです。

 

またP・J・ストヤノフという博士によると、乳房が8個ついていてその全ての乳房から乳が出る23歳のポーランド人女性の存在も報告されています。

 

さらに1886年にヌジャンボエールという研究者から10個の乳房を持つ女性の症例も報告されているとのことです。

 

奇形3 「3本の足」

出展:奇形全書

フランク・ランティニ

彼は1892年に足が3本の状態で生まれてきました。奇形の種類で言うと「腸骨結合体」と呼ばれる下半身の分割に異常が発生したケースとのことです。

 

 

彼は服の上から見れば「3本の足を持っている」という状態に見えますが、正確に言うと骨盤部分から二つの下半身が生えていて「2組の下半身」が存在しているという奇形の中でも稀な症例だったようです。

 

 

2組の下半身なので当然、生殖器も2組ありました。

 

 

しかし彼はこういった逆境をも乗り越え、アメリカ、ヨーロッパの興行に度々出演し絶大な人気を集めるようになりました。

 

 

奇形の体を持つ人達の中でもスター的な存在まで上りつめたとのことです。

 

奇形4 「4本の足」

出展:奇形全書

ベティ・ルー・ウィリアムズ

彼女は幼少の時からすでに、ニューヨークの名高い見世物小屋「不思議博物館」で人気を博していました。

 

元々、彼女の母親は双子の女の子を身ごもったのですが、成長過程で何らかの異常が発生し、双子が正常に分離できないまま生まれ、その主として生まれたのがベティでした。

 

腹部から生えている妹の下半身はベティの成長と共に大きくなり、その成長の分、ベティは通常の人よりも食欲が旺盛で大食だったことでも知られています。

 

またベティは奇形の体を持ちつつも非常に美しく知性に富んでいて、彼女のサイン入りブロマイドは飛ぶように売れる程人気があったようです。

奇形5 「2つの体」

出展:奇形全書

ジョバンニ・ジャコモ・リベラ

彼も先述したベティ同様、腹部から双子の下半身が飛び出している状態で生まれてきました。

 

彼もまた見世物小屋の興業の為に世界中を転々とし、自らの体を民衆の前に披露していました。

 

その折、滞在中のドイツで出会ったベルデンハイマー教授にレントゲン検査をしてもらったところジョバンニの腹部の中にもう一人の双子の頭が存在していることがわかったようです。

 

晩年、ジョバンニは世界中を旅することに疲れ、地元のローマで余生を送りました。

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事