
絵描き初心者の人が意識すべき大切なことは、
「絵を長く描き続ける」ということです。月並みで単純なことかもしれませんが、これが全てだと思います。
「テクニック論」や「描き方のコツ」を学ぶのももちろん前向きなことだとは思いますが、結局、最後にたどり着くところは、「長く描き続ける」ということになってくるのだと思います。
まあこれは絵以外のことでも言えることだと思いますが。
この辺りを自分の経験を踏まえ深堀りします。
「長く描き続ける」ことの重要性
私は約11年間、絵を描き続けてきました。
まだまだ絵描きとしては短い期間ですが、濃密な11年間を過ごしてきた自信はあります。絵にどっぷり浸かってきた11年間でした。
一応作品を掲載しておきます。
絵を長く描き続けるとどうなるか? 嫌でも技術が身についてきます。
インターネット上に存在するテキスト中心で展開された「テクニック論」等をはるかに超越した「確かな画力」が備わります。
どう手を動かせばどういう絵になるのか?といった結果とプロセスが体で予測できるようになるため、自然と自分の理想とする絵が描けるようになります。
小手先の技術ではなく、何度描いても同じレベルの絵をかけるような再現性がそこには生まれてきます。
極端に言えば、さほど何も考えずに絵を描いてきたとしても、「長く描き続けた」だけで相当な画力は身についているはずです。(※実際は絶対に絵画教室に通うなど、正しい方向で努力をするようにして下さい。)
なぜなら「長く描き続ける」ことで、頭ではなく「体」で描き方を習得できるようになるからです。
長く描き続ける為には?
絵の初心者の人が絵を挫折してしまう一番の理由として、
「成果を感じられないから」ということが挙げられると思います。
確かに絵は「成果」を実感しにくいものです。私も非常に苦しみました・・・。
ただ、かと言ってそこで絵を辞めてしまっては全てが終了になってしまいます。
そうならない為にも、時に「うまく見える描き方を取り入れながら進めていく」という考えを持つことも非常に有効な手立てになると私は考えています。
例えば「うまく見える描き方」の一つの方法として、写真をコピーし「トレース」で描いてみるというのはどうでしょうか?。
トレースとは簡単に言うと写真を上からなぞって輪郭線を転写させる技法のことです。やり方はこちらです。
なぞるので輪郭線は正確に描けます。その為、輪郭線の内側をじっくり見て表現することができます。
これは間違いなく描写力の向上にもつながります。
「トレースなんか嫌だ」という人も一度だけやってみてください、中々・・・面白いです。
人物の絵でも、花の絵でも、風景の絵でも何でもいいと思います、「うまく絵が描けない」と悩んでしまったら、そんな時は何も考えず気楽な気持ちでトレースをしてみて下さい。必ず何かの変化にはつながるはずです。
ちなみにプロのイラストレーターでもトレースを用いて絵を描いている人はたくさんいます。
他の方法でも「うまく見える描き方」が何か見つかれば何でも良いと思います。
要はあなた自身を波に乗せることができる「何か」を見つけることができれば、それが絵を長く描き続ける為の強固な支えになってくれるはずですので。
細く長くでも充分いいと思います、絵を楽しく描き続けていって下さい。