「トレースのやり方」を解説していきます。

 

まずトレースをする為に必要な道具は以下の5つです。

  • HBぐらいの鉛筆 (推奨は鉄筆)
  • 10Bの鉛筆
  • トレーシングペーパー
  • マスキングテープ
  • ティッシュ

 

補足

紙はケント紙を使用しています。その他の紙を使用した場合は本記事内容の再現性が低くなる場合があります。

 

トレース用のカーボンの作り方

まずあなたがよく描く絵のサイズのトレーシングペーパーを用意します。

 

トレーシングペーパーは作品の上から被せることで作品保護の用途でも使えるので持っていて損はありません。私はA4、B4サイズの2種類を持っています。

トレーシングペーパーを1枚取り出し、10Bの鉛筆で塗りつぶしていきます。隙間が空かないよう細部までひたすら濃く塗っていってください。

全ての面を塗りつぶしたらティッシュでまぶすように伸ばしていって下さい。それが終わったらもう一度10Bの鉛筆で全ての面を塗りつぶしていき、再びティッシュで伸ばしてください。角の部分までしっかり伸ばしてください。

 

これでカーボンの完成です。

 

トレース方法

実際のトレース方法ですが、まず人物や物など、描きたい対象の写真を用意したら、それを紙媒体にプリントアウトします。

 

そしてそのプリントアウトしたものをマスキングテープで紙に貼り付けます。

 

この時のポイントは上部の2か所とさらに左隅(右隅)にもう1か所貼り付けるようにするということです。

 

こうすることでトレース中に紙が左右にずれることを防ぎ、正確なトレースができるようになります。

 

そしてプリントアウトしたものと用紙の間にカーボンをはさみ、HBぐらいの鉛筆で上からなぞるようにトレースしていきます。

 

なぜHBぐらいの鉛筆でトレースするのかというと、例えばシャーペンでトレースをした場合、トレースは少しだけ筆圧を強めにしないとうまく線が転写できない為、その分筆圧を強めるとシャーペンの芯が折れてしまい単純に作業がはかどらないからです。

 

 

ただこれは多少個人的な見解かもしれないので、シャーペンの方がやりやすいという人はそれでも良いと思います。

 

 

また10Bなどの濃いめの鉛筆でトレースをすると、元々芯が太く作られている濃いめの鉛筆では、細い線で転写したいような細かい部分のトレースができません。

 

 

重要な補足

「鉄筆」を使ってもなめらかな線が引けます。個人的には鉄筆の方がおすすめです。

 

追記1:筆圧が強すぎると紙に筋後が残ってしまいますので注意してください。

 

 

このような理由からトレース時に使用するのはHBのぐらいの太さの鉛筆(推奨は鉄筆)が一番適しているのではと思います。

 

 

実際にトレースした線は下の画像のように筆圧が一定できれいなアウトラインになります。

 

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プロフィール
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Keigo N
Keigo N / 中原啓吾
パステル画家

1979年11月19日生まれ/八王子市生まれ
東京造形大学 美術学科卒業
東京デザイン専門学校 夜間部修了


絵描き歴約20年のパステル画家のKeigo N(中原啓吾)です。

一浪して東京造形大学に入学するも、大学4年間ではIT職に興味を抱きはじめる。

大学卒業後は希望の職種「IT職」に就き、青春を謳歌する予定でした・・が・・、

その職場でモンスターのようなパワハラ上司に出会い、うつ病と悪夢を発症。

そのことが良い意味でひきがねとなり「自分は絵の道に進む!」という強い決意が生まれる。

働きながら夜間の専門学校に通いつつ画力を磨き直す。

その後はパステルという画材の「柔軟さ」「暖かみ」に惹きこまれパステル画に注力。

パステルの「粉」の質感が自分には向いている!と確信しパステル画に傾倒。

今に至ります。

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