
仕事やバイトをしながらこれから絵を描き始めようと考えている初心者の人に向けて、メンタル面も含め絵がうまくなる為の最初の「環境作り」についてまとめてみました。
以下の解説は全て私が過去または今現在継続して行っていることです。
目次
環境作り1 「絵画教室に通う」
当たり前過ぎることかもしれませんが、それだけに間違いなく絵がうまくなる為の一番の近道です。
働きながら絵画教室に通うというのも中々大変かもしれませんが、例えば3か月間という期間を始めに設けておいて、その間は絶対週に一回は通うぞと決めて絵に取り組むというのもありだと思います。実際、私がそれでした。
数年前アクリルでリアルな人物画を描けるようになりたいと思い週1で地域の絵画教室に通って、アクリル画を3か月間学びました。
一応その時のアクリル画を掲載しておきます
もちろん家でもそれなりに頑張りましたし元々多少の画力はありましたが、基本は絵画教室の先生に教えてもらったポイントのみを意識して何枚か描いたというだけです。
追記:最近はオンライン絵画教室という便利なシステムがあります。
パソコンとインターネット環境さえあればどこでも絵が学べるという画期的なシステムです。私もこの記事を執筆している今現在、アクリルのオンライン絵画教室を受講しています。
詳細が知りたい方は以下の記事を合わせて読んでみてください。
どうしても「人前で絵を描くのが苦手だし自分には絶対独学の方が向いている」という人はそのまま独学でもいいかもしれませんが、やはりできれば絵画教室、オンライン絵画教室を受講することをおすすめします。
それでも「独学を貫きたい」という方にはこちらの参考書がお勧めです。
大事なのは「いかに自分を波に乗せることができるか」ということだと思うので。
環境作り2 「道具(最適な道具)をそろえる」
道具をそろえるということは「スタート地点に立つ」ということで、これから学んでいくデッサンのステップに対して、それらをこなす為の「最低限の装備品」ということになります。
例えば新たにスポーツを始めようとなった時、まずは道具をそろえようということになると思うのですが、「道具は適当でいい」なんてことをしていたらそのスポーツ自体まともにできないはずです。
それと同じで、デッサンを描く時もモチーフによって濃淡、質感の表現を変えなければならないような時が必ずくるので、そういう時の為に最初に最低限のデッサンの道具は全てそろえておくようにしましょう。
私がおすすめする最初の道具は以下7つです。
- シャーペン
- 鉛筆(10B、5B~5H)
- 練りゴム
- ノック式消しゴム
- 綿棒
- イラストレーションボード
- 保護スプレー
さらに詳しい道具の解説、使い方などはこちらをどうぞ。
さらに、その場面においての「最適な道具を見つける」ということが非常に大切な要素となってきます。
例えば、鉛筆で「黒目」を描いている段階で、
「黒目の中だけをふわ~っとぼかしたい」となった場合、ティッシュでぼかすと他の部分までぼかしが広がってしまう・・・、
綿棒でもちょっと大きすぎる・・・そんな時どうするか・・・。
そういう時は「さっぴつ」という道具を使うのが最適です。
さっぴつは鉛筆の型をしたぼかし専用の道具で、太さも色々なものがあり、適したサイズのさっぴつを使えば狭い領域もピンポイントでうまくぼかすことができます。
このように道具においても適材適所という考えがあてはまり「最適な道具」を使うことで画力向上へのスピードも加速していきます。
例えば「消しゴム」をうまく使いこなすことでも相当画力が上がるはずです。
そのことについては下の記事でまとめていますので是非一読願います。
心の環境作り1 「SNS、アーティスト登録サイト」
絵を長く描き続ける為には何よりモチベーション維持が不可欠となります。モチベーション維持の為にはやはり「二次的な刺激」というものを利用するのが効果的です。
その為にSNS、アーティスト登録サイトを最大限活用します。
既にSNSやアーティスト登録サイトを利用しているという人もたくさんいると思いますが、私がお勧めする「評価をもらいやすいSNS、アーティスト登録サイト」をご紹介します。
fa-caret-rightfacebookのアートグループ
facebookの左のメニューから「グループ」をクリックし、自分に合ったアートグループを探し加入する。facebookのグループは同じ志を持った人たちが集まっているので、すぐにいいね!をもらうことができます。また比較的コメントもつきやすく色々な年代の人達と楽しくコミュニケーションをとりながら利用することができますのでモチベーション維持には最適です。
fa-caret-rightPixiv
比較的、若い人たちが利用していて活発ににぎわっているサイトです。評価の反応の速さはピカ一で、絵をアップしてすぐにいいね!やフォローがつきます。Pixivで仕事の依頼が入るケースもしばしばあるようです。
fa-caret-rightCREATORS BANK
こちらもPixiv同様、にぎわっているアーティスト登録サイトの一つです。プロのイラストレーターやデザイナーも登録していてレベルの高い作品が数多くアップされているのでプロたちの新品を見るだけでもかなりの刺激をもらえます。こちらのサイトでも反応が顕著にもらえますので利用していて面白いと思えるサイトです。
補足
AWRD(旧loft works)というアーティスト登録サイトは一部の実力者の作品しか閲覧、評価されませんので、絵を始めて間もないという人にはあまりお勧めできるサイトではありません。
※あくまで個人の感想です。
「評価をもらえない」という時も自信をなくさないようにして下さい。あくまでSNSやアーティスト登録サイトの利用は「評価がつけばラッキー」ぐらいの気楽な気持ちで利用することを心掛けて下さい。
SNSで絵を評価されることについてまとめた記事はこちらです。
心の環境作り2 「公募展に出品する」
公募展に応募することで「新作を描かなければいけない」というある種の強制力が生まれる為、モチベーション維持には効果的です。
また出品料を払っていることもあり、より一層作品制作に気合いが入るようになります。
ただ公募展となると「大きいサイズの絵」でなければ入選、入賞できない風潮があります。絵を描き始めたばかりで大きい絵を描くとなると色々と難しい部分もあると思います。
そこで小さい絵でも入選が可能な公募展がありますので紹介しておきます。
「tagboat award」というアート全般の公募展です。実際私はこの公募展でA3、B3サイズで2回入選をさせて頂きました。
詳しくはこちらの記事でお伝えしています。
SNSの評価と同じで落選したからといって落ち込まずに気楽なスタンスで臨むようにして下さい。
心の環境作り3 「グループ展に参加する」
先程お伝えしたアーティスト登録サイトに登録することや個人サイトを持つことで、ギャラリーからグループ展へのお誘いの連絡がくるようになります。
自分に見合った展示があれば是非参加してみることをお勧めします。グループ展に参加すれば、他の作家とも交流を持てますし、
SNSでつながることもできますので、さらなるモチベーション向上も期待できます。
最後に
絵は楽しいものですが、描き続けていくうちにしんどくなるタイミングが必ずくると思います。
そういう時は一旦描くのを辞めても全く問題無いと思います。無理して描いた絵は良い絵にならないので。ただ少し間を置いたら頑張ってもう一度描いてみて下さい。
そういう時の絵はほぼ必ず良い絵になるはずです。私の経験上そう断言できます。
豆知識
「今日は丸1日絵に費やすぞ」という日があれば、そういう時は朝一で一番面倒な箇所から描くようにして下さい。そうすれば脳のリソースがフル状態なので100%の力で難解な箇所に臨むことができます。その結果、出来の良い絵に仕上がることが多いです。