
大学4年で「留年」・・・。
私は興味があることに関しては狂ったように取り組む性格なのですが、それと同時に興味がないことにはとことん興味が沸かない性格でもあります。
本当に極端な性格をしている・・・。
【エピソード1】留年
高校時代の成績
高校1年の頃の通知表で1を7個取り留年しかけました。
20年以上も前のことなので細かい教科までははっきりと覚えていませんが1が7個あったというのだけは覚えています。体育が3で美術が4でその他はほぼ1だったと記憶しています。縦棒が並んでいました。
美術に関しても絵を描く授業以外はほぼ興味が沸きませんでした。
授業によっては陶芸で鍋を作ったり、何本もの針金を曲げて何かの形に模したり、厚紙をカッターで切り抜いて建物を作ったりと絵を描く以外の授業がメインの時期は成績が3だったり2だったりしたこともありました。
大学生時代
何とか高校を卒業し、その後1浪して美大に入ったのですが大学生の頃も、絵を描く実技の授業以外はほとんど興味が沸きませんでした。文学、数学、社会学、記号論等・・・1ミリも積極的に学ぼうとは思いませんでした。
ただ単位のこともあるので、何とか気力を振り絞ってギリギリのところで授業を受け単位を取得していました。
1限で60分だったらまだもう少しは違っていたのかもしれないのですが、90分ときては本当に精神を保つのに苦労をしました。
そんな中でも人体の構造について学べる人体学や世界各地の民族の風習等を学べる民俗学等は進んで講義を受けました。興味があったのです。
ただやはり興味の沸かない分野の授業の方が圧倒的に多かった為、学年が進むにつれて徐々に大学に行かなくなっていきました。
3年からは週に2日しか行かなくなりどんどんドツボにはまっていきました。就職のこと等も全く考えていませんでした。
さらに、私の周りの友達も基本そんな感じの人間が多かったので、何ら罪悪感や焦りはありませんでした。
留年・・・
しかし・・・4年生になって一気にツケが回ってきました。
いよいよ単位が足りなくなってきて「留年」の2文字が見えてきたのです。
完全に自業自得です。高い学費のこともあり、留年してもう一年通わなければならないとなると確実に退学せざるを得ない。4年で自主退学なんて聞いたことがない・・・。
この時は流石に落ち込みました。友達や知人に何とか回避策は無いかと聞いて駆けずり回ったのですが、そんなものあるわけがない。
どうするか・・・。
散々考えた結果・・・。
先生に泣き寝入りしかないという原始的な結論に至りました。
ほとんど出席していなかった授業の先生に拝み倒し、レポートの課題をいくら出してもらっても構わないので何とか単位取得の可能性だけ残してもらえないかと死ぬ気で迫ってお願いをしました。
なんて都合の良い奴なんだと今考えても情けないです。
お願いした結果、ボロクソに怒鳴り散らされながらも奇跡的に承諾を得ることができました。本当に嬉しかった。救われた・・・。心から安堵しました。
その後、鬼のような量の課題をこなしてレポートを提出し、何とか単位を取得して無事に卒業することができました。
極端な生き方
4年間のほとんどをのらりくらりとやってきて、最後の数か月だけとんでもない地獄を見るという、まさに「極端」を地でいく大学生活でした。
なぜこうも物事の興味が分かれてしまうのかと自問自答してみましたが結局は生まれつきそういう人間だからというところに行きついてしまいます。
強いて言うなら、自分にとって意味があることだけに100%の力を注ぎたい偏った人間性だからといったところでしょうか。
ただ画家を目指している今、逆に極端な生き方で良かったと思っている。
平凡な性格では平凡な絵しか描けなかっただろうし、自分にとって「ありそうな絵だなあ」と思われるのが一番不本意なことなので。
一つのことを貫けば希望が持てるし、生きていける。突き抜けたいと思う心が大事だし、それが個性に繋がると思いますので。
【エピソード2】悪夢