鉛筆でグラデーションの描き方を解説していきます。
今回私が使った道具は以下です。
- 10Bの鉛筆
- 8Bの鉛筆
- 3Bの鉛筆
- 2Hの鉛筆
- 定規
- ケント紙
まずグラデーションを表現したいという時は、事前にグレースケールを作るようにしましょう。グレースケールとは濃淡の移り変わりを示した物指しのようなものです。
一回見本を作っておけば今後何回でも「グラデーションの基準」として使用することができますので。
※鉛筆の状態、塗り方、手の動かし方は以下の記事を参照願います。
補足
紙はケント紙を使用して下さい。
鉛筆でグラデーションを描く方法
A4のケント紙に、縦型のグレースケールを作っていきます。
まず、定規で縦の長さを測り、4等分したメモリを振っていきます。見づらくてすいませんが。
次に4等分したメモリに従い、一番上のブロックを10B、2番目を8B、3番目を3Bで塗っていきます。一番下はとりあえずそのままにしておいて下さい。
塗り方は必ず縦方向で統一して下さい。横や斜めの動きは絶対に入れないで下さい。
この工程をしっかりと行い、きれいなブロックを作って下さい。後のグラデーションに大きく作用します。
※各ブロックの境目にピタッと横線を引かないようにして下さい。横線を引いてしまうと筋が残ってしまう為、後々のグラデーションに不自然さがでてきてしまいます。
次にグラデーションを表現していきます。
まずは10Bの鉛筆で10Bと8Bの境目を優しく少しずつ塗っていきます。まだ指でぼかしたりはしないで下さい。序盤でぼかすと汚くなる可能性があります。
重要:この工程が一番、肝になる工程です。最初の内は少し塗ったら必ず離れてグラデーションの具合を確認するようにして下さい。
濃く塗り過ぎてから練ゴムで濃さを調節するとムラの原因になってしまうので、慎重に色を乗せていくことが重要です。
下の状態ぐらいになったら、とりあえず良しとします。
同じ要領で今度は8Bの鉛筆で8Bと3Bの境目を塗っていきます。
最後に一番下のブロックです。
一番下のブロックも3Bで境目を繊細に描きます。描いたら残りの余白数センチぐらいを2Hでふわ~っと塗っていきます。
この辺りまで来たら、最後の一番下の真っ白い余白をどれぐらい残すかはそれぞれの好みで決めてしまって良いと思います。
最後に離れた位置からよく見て濃さの微調整をしっかり行って下さい。
そしてこの段階まで来たら、それぞれのグラデーションの境目を縦方向に指ですーっとぼかします。
そして完成となります。
このグレースケールを元に実際の背景に取り入れていって下さい。
補足
私は何度かこのグラデーションに失敗しました。境目をさらになめらかにしようとこだわり過ぎたからです。
ですので、個人的にはある程度のところで止めておいた方が無難だと考えます。
今回は10B、8B、3B、2Hを使用してグラデーションを表現しましたが、勿論あなたの好みの濃さで階調を変えていくことも可能となります。
その場合も必ず今回のようなグレースケールを初めに作っておくようにして下さい。
その他にも、いくつか鉛筆画に役立つ記事を掲載していますので、良ければ見てみて下さい。