私はかつてイラストレーターを目指していて、出版社十数社に直接の持ち込み営業をしていました。

 

私は営業する時は基本、新米イラストレーターとして出版社の方に逆に色々と質問をしてみようと決めていました。クライアントさんの意見や、そこで得た情報はある意味全てが正解になると思っていたので。

 

残念ながら実績は残せなかったのですが、作品ファイルの内容については出版社の担当者に「こういうのがあるとわかりやすくていいですね」と実際に褒められた点や、こういうファイルはあまり良くないといった点がいくつかありますので、その情報は結果とは切り離してお伝えできると考えたのでいくつか紹介していきます。

 

 

すでにバリバリ直接営業をやっているという人には基本的過ぎる内容だと思います。

 

 

ですので、これから直接営業を頑張ってやっていきたいという人にむけて解説をしていきます。

 

褒められた点1 「目安の料金表示」

私が当時作っていたファイルはこんな感じです。

 

まず目安の料金が表示されていることについて「いいですね。」と数社の担当者さんから言われました。

 

私はだいたい1時間×1000円にプラス1000円したぐらいの価格を記載しました。この基準はイラストの専門学校の先生の意見を参考にしました。

 

初めて持ち込みに行った出版社さんに「他のイラストレーターさんと比べてこのぐらいの価格設定でどうですかね?」と質問を投げかけてみたところ、

 

私と同じような挿絵風のキャラクターのイラストの場合なら妥当ですねという回答を頂きました。また「価格の目安がわかればこちらとしても依頼がしやすいのは事実」とのことでした。

 

 

褒められた点2 「制作時間の表示」

 

制作時間が表示されていることについて、

 

「大体の制作時間がわかれば担当者も雑誌自体の締め切りの期日から逆算ができるのでありがたいし、この方ならこれぐらいの時間で制作を完了してくれるので、それじゃあ依頼してみようかという流れに繋がりやすい」とほとんどの出版社さんから言われました。

 

褒められた点3 「一枚一枚に連絡先が表示されている」

 

すいません、黒く塗りつぶした三本線のところに電話番号とメールアドレスが記載されています。

 

一枚一枚にメールアドレスと電話番号が書かれていることについて,

 

「一枚一枚に連絡先が書いてあると、例えばクライアントさんの方で気に入ったイラストがあった場合、その一枚だけをコピー機でスキャンして他の関連の広告会社の人達等にすぐにデータを送れたりするから便利だ」ということを言われました。

 

担当者間で横展開をするのに非常に効率的だということらしいです。

 

 

教えてもらった点1 「凝り過ぎた画風、ファイルは扱いづらい」

上記に記載した褒められた点に対して、逆にどういうファイルやイラストが扱いづらいのかということも直接担当者さんから聞いてみたいと思っていたので、

 

最後に営業に行った出版社の担当者さんに思い切って「どういうファイルやイラストが使いづらいとか何か傾向はありますか?」と聞いてみたところ

 

「やはり凝り過ぎて気合いの入りすぎたものは使いづらい」との回答でした。

 

単純にファイルにしても数百円の安いファイルでいいのに卒業アルバムの表紙のようないかついファイルが郵送されてくることも度々あるとのことでした。

 

 

イラストの絵柄に関しても何十時間かかったんだと思われるような凝り過ぎたイラストがびっしり描かれていたりすると、この人に仕事を依頼したら本当に納期通りに絵を仕上げてくれるのだろうか・・・」と心配になってしまうとのことでした。

 

 

それに対して私は「表紙や小説のイラストでも凝っていて描き込んだ感じのイラストもたくさんありますよね?」と聞き返したところ、

 

 

「ああいう凝ったイラストはそういう依頼が来てから初めて描けばいいんですよ」と教えてくれました。

 

 

教えてもらった点2 「プロフィールは一番最後にもってくる」

基本的過ぎることかもしれませんが、プロフィールのページを何ページ目にもってくるか?というところで、イラストの専門学校の先生の意見が二つに分かれていました。

 

「自分をアピールしなければいけないので一番最初のページにプロフィールをもってくるべき」という先生と、

 

「一番に見てもらいたいのは絵なんだからプロフィールは一番最後でいい」という先生もいたので、

 

そこも実際にほぼ全ての担当者さんに聞いてみたところ「プロフィールには必ず目を通しますので一番最後でいいですよ。他の方も一番最後に持ってきている方が多いです。最初にプロフィールをもってきている人も結構いますが・・・」との回答を頂きました。

 

やはり最初に絵でアピールするというのが正しい順序のようです。

 

 

営業経験を通じて得たもの

私も営業を始めた当初は、仕事を依頼してくれる相手の立場に全く立てていませんでした。自分本位でファイルを作っていました。

 

 

まさに先述したような凝り過ぎた絵を描いてそれがアピールになると思っていました。

 

 

しかし、イラストは単純にメッセージ性、オリジナル性、明解さが求められるのだろうと個人的には思います。

 

 

常にクライアントの立場に立つというのが一番大切なことなのだろうと感じました。

 

 

そもそも直接営業が苦手だ・・・という人はひとまずこちらの記事も読んでみて下さい。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事