
顔のパーツの中で複雑な作りをしているのが、目、口、そして「耳」です。
目と口の描き方は下の記事で解説していますので、合わせて読んでみて下さい。
今回紹介する耳の描き方は「さっぴつ」を利用した描き方です。
あくまで「一つの方法」として捉えておいてもらえればと思います。
「さっぴつ」とは鉛筆型になった、ぼかす専用の道具のことです。
今回使用した道具は、
fa-caret-right先端に鉛筆の粉がなじんださっぴつ
fa-caret-right10B、4Bの鉛筆
fa-caret-right綿棒
fa-caret-right耳の資料
資料のサイト
まず最初に、なぜ耳をさっぴつで描写していくかと言うと、
耳は複雑に入り組んだ形状をしている為、比較的「ボヤっとした影」が多く集まる箇所だからです。
写真の時点ですでにぼやけて写っていることが多いパーツなのです。
さらに正面から顔を見た場合、耳は顔よりも後ろに位置しているので元々が微妙にピンボケしていることも多いパーツになります。
そういった理由から、さっぴつで描写することで「自然にぼやけた感じ」を表現できるようになります。
全ての耳に当てはまるというわけではないですが、比較的ぼやけた感じが強ければさっぴつ主体で描けるはずです。
ちなみに耳以外でもボケた感じが強い箇所には、さっぴつでの描写が多用できるということになります。
その辺りは後半で画像を掲載しておきます。
今回は簡単なチュートリアル動画を撮影しましたので、そちらをメインとした解説となります。
さっぴつを使った「耳」の描き方
下の画像の「耳」を描いていきます。
先程も述べたように、耳はらせん状のような複雑な形状をしている為、各所に「ボヤっとした影」が落ちやすいパーツの一つです。
その為、さっぴつのぼやっした表現が非常にマッチしやすいということになります。
たださっぴつで描写した後、鉛筆での描写も必ず必要になります。ふくらみ、おうとつに沿って形を整えていくことは必須です。
まずはアウトラインを描いていきます。なるべく細かな部分までしっかり線画で描くことが重要です。
先端部分に良い具合に鉛筆の粉がなじんださっぴつを使い、繊細に耳の影部分を描いていきます。
私は下の画像ぐらいに鉛筆の粉がなじんださっぴつを使用しました。
耳の「濃さ」に合わせて、どれぐらい鉛筆の粉がなじんださっぴつが適しているのか、ということを裏紙などで何度か試しながら調節していって下さい。
そして短めですが、簡単なチュートリアル動画を2本撮影してみました。特に1本目はかなり短いですが、感覚だけつかんでもらえればと思います。
まだ撮影が不慣れですが。
初めに真っ黒い影の部分を10Bで描き、それらをガイドにしつつ、その他の中間色あたりをさっぴつで描いていくという流れになります。
そして、さっぴつで描写後、さらに上から4Bの鉛筆で繊細に濃さを乗せていきます。
全体のバランスを整え完成です。
ちなみにさっぴつを多用して描いた別作品の「耳」と「服」の画像も掲載しておきます。
耳以外でも、ぼけた箇所は割とさっぴつでの描写が可能となります。